妊娠中にコーヒーを飲むのは控えた方がいいという話を耳にします。
コーヒーに含まれるカフェインが妊婦の体によくないからだそうですが、具体的にどうしてだめなのでしょうか?
そんな、カフェインを妊娠中にとるのがだめな理由やどんな影響があるのかなどをお教えいたします。
■カフェインを妊娠中にとるのはなぜだめ?悪影響があるから?
妊娠中はカフェインを控えた方がいいと言われていますね。
カフェインとは、中枢神経を刺激して覚醒作用をもたらしたりリラックス効果を与えたり
する事が主な効果となっています。
その為、仕事中やストレスがたまった時、眠気を覚ましたい時などにカフェインを含む飲料を飲みたいと感じるのです。
しかし、カフェインは母体にも胎児にも悪影響を及ぼすものでもあります。
妊娠中というのは、とにかく栄養素が必要になります。
特に、カルシウムや鉄分は胎児の発育に大きく関わる栄養素なのですが、カフェインの成分であるタンニンがこのカルシウムと鉄分と結合して、一緒に体外に排出されてしまうのです。
これによって妊婦はカルシウム不足になり、貧血を起こしやすくなります。
もちろん胎児にも十分な栄養素が送られず、発育に悪影響を及ぼします。
さらに、カフェインには血管を収縮させる作用がある為、胎児に送られる血液量が減り、栄養素だけでなく酸素も十分に送られなくなってしまいます。
その為、妊娠中にカフェインを必要以上に取ってしまうと、胎児が発育障害、発育遅延、低酸素状態、早産・死産になる事があるのです。
妊娠初期から後期、出産前後、授乳するのであれば出産後も、出来るだけカフェインは控えるべきでしょう。
とは言っても、全くカフェインを取ってはいけないわけではありません。
カフェインが多く含まれる食品を食べたり飲んだり、過剰摂取になったりしなければ問題がないとも言われています。
妊婦が1日に摂取しても大丈夫なカフェインの量は100mg以下なので、気を付けていれば問題ないでしょう。
■意外に知らない!?カフェインが入っている飲み物・食べ物
カフェインが入っている飲み物と言えばコーヒーですよね。
それ以外には、どんな飲み物や食べ物にカフェインが入っているのかご存知でしょうか?
カフェインが入っているものって意外と知られていません。
そこで、簡単にまとめてみました^^
・コーヒー
・紅茶
・緑茶(煎茶、玉露、抹茶、玄米茶、ほうじ茶、番茶など)
・ウーロン茶
・コーラ
・ココア
・栄養ドリンク
・一部の医薬品
・チョコレート
・ミントガム
お茶系の飲み物にカフェインが入っていますが、過剰に飲まなければ大丈夫です。
食事中や食後に数杯飲む分には問題ないでしょう。
■まとめ
カフェインを妊娠中にとってはいけないわけではありません。
妊婦が1日に取っても大丈夫な量100mg以下であれば問題はないようです。
ただ、カフェインは母体にも胎児にも悪影響を及ぼすものなので、出来るだけ控えた方がいいでしょう。
また、カフェインが入っている飲み物や食べ物には、コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶、コーラ、ココア、栄養ドリンク、一部の医薬品、チョコレート、ミントガムなどがあります。
カフェインが入っているからと言って、絶対に飲んだり食べたりしてはいけないわけではないのですが、妊娠中は少し減らすようにするといいかもしれませんね^^