『ゆとりはこれだから、、、』という言葉をよく耳にしますし、『ゆとりですがなにか』というドラマもありましたね。
ただ、実際のところ『ゆとりっていつからいつまでが当てはまるの?もしかして自分も?』っと思っている人も居るのではないでしょうか?
今回は、いつからいつまでの人がゆとり世代にあたるのかや、ゆとり世代の人と関わっている人はどう付き合ったらいいのかまとめて見ました^^
■ゆとり世代はいつからいつまで?
ゆとり世代といえば、アラサーぐらいを想像するのですが、実際には、何年生まれの人たちのことを言うのでしょうか?
ゆとり世代とは、ゆとり教育を受けた幅広い世代をさします。ゆとり教育は2002年から2010年まで実施されています。
1987年生まれから、2004年生まれの人までが該当することになるのですが、その中でも、特に1987年生まれから1996年生まれまでの人たちが、ゆとり教育の影響を強く受けていると言われています。
■ゆとり世代の特徴は?
ゆとり教育の影響を強く受けていると言われる1987年から1996年生まれの人たちは、高校を卒業し、大学や社会人になっている年齢ですね。なので、現在の大学生の多くや、新入社員などは、ゆとり世代がほとんどだということになりますね。
以前、ゆとり世代について小耳にはさんだことがあります。
メールやLINEで遅刻欠席連絡をする、飲み会に参加しない、時には飲み会の欠席連絡も、メールやLINEでする場合もあるとか、、、電話に進んで出ない、定時に帰りたがる等など、、、
かなりネガティブな内容ですが、この特徴は本当なのでしょうか^^;
ゆとり世代の一般的な特徴について、ちょっと世間の声をまとめてみましたのでご覧ください。
・Googleに頼りすぎていて自分で考えようとしない。
・すぐに結果を求め答えを知りたがる
・言われたことしかしない。マニュアル通りの対応しか出来ない、自分の仕事以外は手伝わない。
・怒られることに慣れていない。怒るとすぐに休んだり、様子がおかしくなる。
・仕事よりプライベートを重視する。
以上のように、ネガティブな意見が多いですね^^;
■ゆとり世代は本当にダメダメなの?
ゆとり世代の人みんなが、上記のようなネガティブ行動をしているわけではないはずですが、
『ゆとり教育は失敗 → その教育を受けた子供達ダメ』という図式が出来上がってしまっている印象です、、、^^;
しかし、本当にゆとり世代の人は、皆ダメダメなのかというと、そうではないと思います。
私はゆとり世代の少し前の世代ですが、上の世代の人に『これだから今どきの人は・・・』とネガティブな発言をされた事がありましたが、内心「いやいや、そうは言うけどあなたの時
と状況が違うから、そんな風に出来ないし、他のやり方の方が絶対に良いでしょ!」と思っていました。
なので、世代間の考え方の違いというのは、避けられませんし、どっちが正しい!とは言い切れないと思います。
『ゆとり教育』という言葉のインパンクトと、『とにかく働けば豊かになる!頑張れ!』とやってきた日本社会の行き詰まり感が後押しして、ゆとり世代に対する批判が広がった気がします。
加えて、インターネットの普及による個人からの情報拡散も要因だと思われます^^;
■ゆとり世代とどう付き合う?
ゆとり世代の悪い部分だけを見てただ批判するのではなく、ゆとり世代の強みを理解して、お互いの足りない部分を補う関係性を目指すのが、ゆとり世代と上手く付き合うコツです。
では、ゆとり世代の強み(長所)は何でしょうか?
・インターネット、SNSを活用して、素早く必要な情報を探す事が出来る。
・素直に行動する事が出来る。
・プライベートを優先して、仕事では無理をし過ぎてはいけない事を知っている。
・既存の価値観に囚われない。
ゆとり世代には、上記のような強みがあるので、これらを上手く活かしつつ、こちらのやって欲しい事をゆとり世代の人に伝える必要があります。
自主的に動いて欲しいのであれば自主的に動く必要性やメリットを伝える、注意をする時は本人の事を認めつつ、次回から気をつけて欲しい部分を指摘する等、1~10まで説明&納得させるよう接するといいでしょう^^
そのように付き合うと、こちらの伝えたい意図を理解してくれる人・理解してくれない人が分かってくるので、円滑な人間関係が築けると思います。
・・・なお、こちらの意図を理解してくれない人は、どの世代にも居るので対応は簡単です。無視(または聞き流す)しか方法はありません(苦笑
■そもそもゆとり教育とは何だったの?
ちなみに、ゆとり教育は従来の教育とどのように違ったのでしょうか?
従来の教育法は、別名「詰め込み教育」とも言われる知識量を重視したものでした。
1日中、学校の授業に拘束され、とにかく授業をこなしていくイメージを持っていた人も多いのではないでしょうか?
この教育方針に対抗して生まれたのが、ゆとり教育です。週休二日の導入もあり、授業数も減りました。
学校の授業もただ黒板の前にいる先生の話を聞くだけではなく、農業体験やディベートなど生徒が自ら考えて動く力をつける授業を、それぞれの学校が行うことが求められました。
今までの一方通行の授業から、参加型の授業に期待が寄せられましたが、、、
結果として学力低下が大きな問題となり、ゆとり教育は廃止となっています^^;
本来の自発的に動ける生徒に育てるという目的も、ゆとり教育の批判を見ていると、失敗に終わってしまったというのが、大半の意見でしょう。
■まとめ
ゆとり教育世代の人は、何か仕事で失敗などすると『ゆとりだから、、、』と言われる事に不満を抱えている人も多いでしょう^^;
自発性のある子供を育てるという目的で、ゆとり教育を決めた国や行政の目論見が外れ、その悪影響を受けた当時の子供達が、批判の対象になるのは気の毒ですね、、、
新しい教育の考えや指導方法を、教育現場に持ち込む場合は、徹底した指導カリキュラムと、指導方法が教師側に浸透していないと、うまくはいかないのだなと感じました。
ただ、そうはいっても、ゆとり世代の人達が社会に居て今後も関わっていく事になるので、ゆとり世代の人達の長所に目を向けて、補い合っていけるようにしたいですね!^^