ホテルをチェックアウトしたあとで、「部屋に忘れ物をしてしまったかも……」と気づくことはありませんか?
洋服や充電器、アクセサリーなどを忘れてしまうと、ホテルで保管されているのか、いつまで預かってもらえるのか気になりますよね。
「ホテルの忘れ物はいつまで保管されるの?」「ホテルから連絡は来る?」「郵送してもらえる?」と心配になる方も多いと思います。
結論からいうと、ホテルの忘れ物の保管期間は全国一律ではなく、宿泊施設や品物の種類によって異なります。
1か月や3か月を目安とするホテルもありますが、食品は早めに処分されたり、貴重品は警察へ届けられたりすることもあります。
また、ホテルから必ず連絡が来るとは限りません。
そのため、忘れ物に気づいたら、できるだけ早く宿泊先へ問い合わせることが大切です。
この記事では、ホテル公式情報をもとに保管期間の違いを比較しながら、連絡方法や郵送・着払いで返送してもらう方法、保管期間を過ぎた場合の対応について解説します。
ホテルの忘れ物はいつまで保管される?
ホテルの忘れ物は、一定期間保管されることがあります。
ただし、どのホテルでも同じ期間保管するわけではありません。
宿泊先のルールや品物の種類によって対応が異なるため、まずは保管期間について確認しておきましょう。
保管期間はホテルによって異なる
ホテルの忘れ物について調べると、「3か月間保管される」という説明を見かけることがあります。
実際に、3か月を目安としているホテルはありますが、すべての宿泊施設に当てはまるわけではありません。
例えば、保管期間を1か月とするホテルもあれば、忘れ物の種類に応じて短い期間を設定しているホテルもあります。
また、ホテルのルールは途中で変更されることがあります。
以前は3か月保管されていたホテルでも、現在は期間が短縮されている可能性があるのです。
そのため、忘れ物をした場合は、宿泊したホテルの公式サイトや宿泊約款を確認しましょう。
保管期間が分からない場合は、直接問い合わせるのが確実です。
ホテル公式情報で比較する忘れ物の保管期間
実際にホテルの公式サイトを確認すると、保管期間には次のような違いがあります。
| ホテル・グループ | 保管期間・取扱い |
|---|---|
| 相鉄ホテルズ(対象施設) | 2026年の改定により、3か月から1か月へ変更 |
| ABホテル行橋 | 原則として当月を含め3か月 |
| 東横INN | 一定期間保管後、貴重品は警察へ届け出る旨を案内。具体的な日数は公式FAQに記載なし |
| アワーズイン阪急 | 公式問い合わせフォームは3か月と案内する一方、宿泊約款には7日間とする記載があり、個別確認が必要 |
※2026年10月23日時点の公式情報をもとに作成しています。施設や品物、適用条件によって取扱いが異なる場合があります。
特に注目したいのが、相鉄ホテルズの保管期間の変更です。
相鉄ホテルズでは、対象となる施設の忘れ物について、保管期間を従来の3か月から1か月へ短縮する改定が案内されています。
ただし、対象施設や適用開始日については、グループ共通のお知らせだけでなく、ホテルごとの案内も確認する必要があります。
例えば、相鉄フレッサイン神戸三宮では、2026年10月1日以降にチェックアウトした宿泊客の忘れ物から、新しい期間が適用されると案内しています。
このように、ホテルによって保管期間だけでなく、いつから新しいルールが適用されるかも異なることがあります。
なお、アワーズイン阪急では、公式の問い合わせフォームと宿泊約款で保管期間の記載に違いが見られます。
そのため、実際に忘れ物をした場合は、該当する品物の保管期間をホテルへ直接確認することをおすすめします。
また、同じ「3か月」という案内でも、発見日から数えるのか、当月を含めるのかなど、期間の数え方が異なる場合があります。
余裕があると思っていても、想像より早く期限が来る可能性があるため注意しましょう。
貴重品・衣類・食品などは扱いが違う
忘れ物の種類によっても、ホテルでの取扱いが異なります。
主な品物ごとの注意点を整理すると、次のとおりです。
| 忘れ物 | 注意したいこと |
|---|---|
| 洋服・日用品 | ホテルごとの保管期間を確認する |
| スマートフォン・充電器 | 保管期間に加え、発送方法にも注意する |
| 財布・現金・カード類 | 警察へ届けられる場合がある |
| 食品・飲み物 | 衛生上の理由から短期間で処分される場合がある |
| 免許証・身分証明書 | 個人情報を含むため、取扱いを確認する |
特に注意したいのは、食品や飲み物です。
例えば、アワーズイン阪急の問い合わせフォームには、飲食物の保管期間を1日とする案内があります。一方、宿泊約款には、飲食物などをチェックアウト当日に処分する旨の記載があります。
食品は保管方法によって衛生状態が変わるため、通常の荷物と同じように預かってもらえるとは限りません。
また、財布やカード類などの貴重品は、ホテルから警察へ届けられている場合があります。
「ホテルに問い合わせたけれど、もう保管されていなかった」という場合は、警察への届出状況についても確認してみましょう。
ホテルの保管期間と警察の取扱期間は別
忘れ物の保管期間を考えるときは、ホテル独自の保管ルールと、遺失物法に基づく警察での取扱いを区別することが大切です。
ホテルなどの施設内で発見された忘れ物は、遺失物法に基づいて取り扱われます。
警察庁によると、警察へ届けられた落とし物は、原則として届出から3か月間保管されます。
ただし、傘や衣類など一部の品物は、公告の日から2週間以内に持ち主が判明しない場合、売却や処分が行われることがあります。
ここで注意したいのは、警察での原則3か月という期間が、ホテルで必ず3か月預かってもらえることを意味するわけではないという点です。
忘れ物が現在どこで保管されているかによって、確認先も変わります。
まずは宿泊したホテルへ問い合わせ、すでに警察へ届けられている場合は、提出先の警察署などを確認しましょう。
ホテルから忘れ物の連絡は来る?
ホテルに忘れ物をすると、「見つかったら連絡してくれるのかな?」と期待してしまいますよね。
しかし、ホテル側から必ず連絡が来るとは限りません。
ホテルから必ず連絡が来るとは限らない
忘れ物を発見したときの連絡方針は、ホテルによって異なります。
例えば、HOTEL Alpha-1では、一部の貴重品を除き、ホテルからの連絡を控える方針が公式サイトで案内されています。
宿泊客のプライバシーへの配慮などから、ホテル側が積極的に連絡しない場合もあります。
一方、忘れ物の内容や宿泊施設の運用によっては、ホテルから連絡が来るケースもあります。
そのため、連絡がないからといって、忘れ物が見つかっていないとは限りません。
ホテルからの連絡を待つより、自分から問い合わせた方が状況を確認しやすくなります。
連絡が来ない場合も自分から確認しよう
忘れ物に気づいたら、できるだけ早く宿泊したホテルへ連絡しましょう。
ただし、チェックアウトしてすぐの場合は、客室の清掃や忘れ物の確認が終わっていないこともあります。
そのため、問い合わせた時点では見つかっていなくても、あとから確認できる可能性があります。
すぐに見つからなかった場合は、ホテルの案内に従い、再確認できる時間帯などを聞いておくと安心です。
また、旅行予約サイトを通じて宿泊した場合でも、忘れ物については実際に利用したホテルへ問い合わせるのが基本です。
ホテルに忘れ物をしたときの対処法
ホテルに忘れ物をした可能性がある場合は、落ち着いて順番に確認していきましょう。

まずは宿泊したホテルに問い合わせる
忘れ物に気づいたら、最初に宿泊先のホテルへ連絡します。
問い合わせ方法には、次のようなものがあります。
- ホテルのフロントや代表電話
- 公式サイトの問い合わせフォーム
- ホテルが案内しているメールアドレス
- 忘れ物専用の問い合わせ窓口
急いで確認したい場合は電話が便利ですが、ホテルによっては専用フォームからの問い合わせを案内しています。
まずは公式サイトを確認し、指定された方法で連絡するとスムーズです。
忘れ物が見つかった場合は、次のことも確認しておきましょう。
- 現在、ホテルで保管されているか
- いつまで保管してもらえるか
- 直接取りに行けるか
- 郵送や宅配便で返送してもらえるか
- 送料や発送方法に指定があるか
特に遠方のホテルの場合は、返送してもらえるかどうかを早めに相談しておくと安心です。
連絡するときに伝えておきたい情報
ホテルへ問い合わせる際は、宿泊情報と忘れ物の特徴をできるだけ具体的に伝えましょう。
主に、次の情報が役立ちます。
- 宿泊者の氏名
- 宿泊日とチェックアウト日
- 客室番号(分かる場合)
- 忘れ物の種類
- 色・形・大きさ・ブランドなどの特徴
- 忘れた可能性がある場所
- 連絡先
例えば、スマートフォンの充電器なら、
「白いUSB-C充電器で、ベッド横のコンセントに差したままにした可能性があります」
と伝えると、確認してもらいやすくなります。
また、洋服であれば、色やサイズ、ブランド、特徴的な柄などを伝えるとよいでしょう。
客室番号を覚えていない場合も、宿泊日や予約者名から確認できることがあります。
なお、忘れ物の詳細について、ホテル側から本人確認を求められる場合があります。
その際は、ホテルが指定する方法に従いましょう。
電話・メールで問い合わせる際の例文
ホテルへの問い合わせは、難しく考える必要はありません。
宿泊情報と忘れ物の特徴を、簡潔に伝えることが大切です。
電話で問い合わせる場合の例文
「お忙しいところ失礼いたします。
○月○日に宿泊した○○と申します。
客室に忘れ物をした可能性があり、お問い合わせしました。
○○という品物なのですが、忘れ物として届いていないか確認していただくことは可能でしょうか?」
もし忘れ物が見つかった場合は、続けて次のように確認するとよいでしょう。
「ありがとうございます。
遠方に住んでいるため、郵送で返送していただくことは可能でしょうか?
また、保管期限と送料についても教えていただけますでしょうか?」
メールで問い合わせる場合の例文
件名:忘れ物についてのお問い合わせ(○月○日宿泊)
○○ホテル
ご担当者様
お世話になります。
○月○日に宿泊しました○○と申します。
チェックアウト後、客室に忘れ物をした可能性があることに気づき、ご連絡いたしました。
以下の品物が忘れ物として届いていないか、ご確認いただけますでしょうか。
【宿泊情報】
・宿泊者氏名:○○
・宿泊日:○月○日
・客室番号:○○号室(分かる場合)
【忘れ物について】
・品物:○○
・色や特徴:○○
・忘れた可能性がある場所:○○
もし該当する品物がございましたら、保管期間と受け取り方法についてもご教示いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
氏名:○○
連絡先:○○
メールで問い合わせる場合は、件名に「忘れ物について」と入れておくと、用件が伝わりやすくなります。
また、忘れ物の特徴を具体的に記載すると、ホテル側も確認しやすくなります。
ホテルの忘れ物を郵送してもらう方法と着払い料金
旅行先など遠方のホテルに忘れ物をした場合、直接取りに戻るのは大変ですよね。
そのような場合は、郵送や宅配便による返送に対応してもらえることがあります。
忘れ物は郵送・宅配便で返送してもらえる?
ホテルによっては、忘れ物を自宅へ返送してもらえます。
例えば、ABホテル行橋では、忘れ物の発送を希望する場合は着払いで送付すると公式FAQで案内しています。
また、アワーズイン阪急の問い合わせフォームにも、受け取り方法としてヤマト運輸の着払いによる郵送、来館時の受け取り、次回宿泊時の受け取りなどが用意されています。
ただし、すべてのホテルが同じ方法に対応しているわけではありません。
返送を希望する場合は、次の内容を確認しましょう。
- 郵送・宅配便で返送してもらえるか
- どの配送会社を利用するか
- 送料は着払いか元払いか
- 発送までに何日ほどかかるか
- 梱包や発送に制限がないか
なお、配送先が海外の場合や、貴重品を送る場合には、別の対応が必要になることがあります。
着払いの送料はいくらかかる?
着払いとは、荷物を受け取る際に、受取人が送料を支払う方法です。
ホテルの忘れ物を着払いで送ってもらう場合、送料は主に次の条件によって決まります。
- 配送会社
- 荷物のサイズ
- 荷物の重さ
- 発送元と届け先の地域
- 利用する配送サービス
例えば、小さな充電器と大きなスーツケースでは、必要な梱包サイズが異なります。
また、同じサイズの荷物でも、発送する地域と届け先によって送料が変わる場合があります。
ヤマト運輸の通常の宅急便では、着払いと元払いの基本運賃は同額と案内されています。着払いを選んだだけで追加料金が発生するわけではありません。
ただし、発送方法や適用される割引などによって条件が変わる場合があります。
送料を調べたい場合は、ホテルに配送会社と梱包後のサイズを確認し、配送会社の公式料金表を利用しましょう。
ヤマト運輸の場合は、公式サイトの「料金・お届け予定日を調べる」から確認できます。
なお、ホテル側に梱包や発送の追加費用が発生するかどうかも、事前に確認しておくと安心です。
発送できない品物や受け取り時の注意点
忘れ物の種類によっては、通常の宅配便で発送できない場合があります。
特に注意したいのは、次のような品物です。
- 現金や有価証券
- 高価な貴金属など
- モバイルバッテリーやリチウム電池を含む製品
- 危険物に該当するもの
- 温度管理が必要な食品
例えば、ヤマト運輸では、現金や有価証券などを通常の宅急便で送れない品物として案内しています。
また、リチウム電池を含む製品については、電池の種類や輸送方法に応じて制限があります。
特に航空輸送が必要な区間では、通常の荷物と同じように発送できない場合があります。
そのため、モバイルバッテリーやスマートフォンなどを忘れた場合は、配送会社の規定に対応した発送方法があるか、ホテルへ確認しましょう。
なお、直接取りに行く場合も、本人確認書類が必要かどうか、受け取り可能な時間帯などを事前に確認しておくと安心です。
保管期間を過ぎた場合や忘れ物が見つからない場合は?
ホテルに忘れ物をしたことに、数日後や数週間後になって気づくこともありますよね。
「もう処分されてしまったかな……」と不安になるかもしれませんが、まずは現在の状況を確認してみましょう。
1週間後・1か月後でも問い合わせできる?
ホテルに忘れ物をしてから1週間や1か月が経過していても、問い合わせることはできます。
保管期間内であれば、まだホテルに残っている可能性があるためです。
ただし、忘れ物の種類やホテルのルールによっては、すでに処分されていたり、警察へ届けられていたりする場合もあります。
例えば、1か月を保管期間としているホテルに、1か月以上経ってから問い合わせた場合、すでに保管期間を過ぎている可能性があります。
一方、3か月を保管期間としているホテルでは、まだ預かってもらえている場合もあります。
このように、経過した日数だけで判断することはできません。
時間が経っている場合は、次の点を確認しましょう。
- 忘れ物の記録が残っているか
- 現在もホテルで保管されているか
- 警察へ届けられているか
- すでに処分されているか
1か月経ったから絶対に戻ってこない、と決めつけず、まずは宿泊先へ問い合わせてみましょう。
保管期間を過ぎた忘れ物は処分される?
ホテルが定めた保管期間を過ぎると、忘れ物が処分される場合があります。
ただし、すべての忘れ物が同じタイミングで処分されるわけではありません。
品物の種類や法令に基づく取扱いによっては、警察へ届けられることもあります。
また、保管期間の数え方がホテルによって異なる場合もあるため、実際に期限を過ぎているかどうかを確認することが大切です。
もし保管期間を過ぎてしまっていた場合は、
「忘れ物について、現在も保管されているか、警察へ届けられているか確認していただけますでしょうか」
と問い合わせてみましょう。
なお、すでに処分された品物を必ず取り戻せるわけではありません。
見つからない場合は警察にも確認する
ホテルに問い合わせても忘れ物が見つからない場合は、警察への問い合わせや遺失届の提出を検討しましょう。
警察庁では、管理者のいる施設で落とし物をした場合、施設への確認に加えて、警察への遺失届などを案内しています。
遺失届は、なくした品物の情報を警察に届け出る手続きです。
警察では、届けられた拾得物と遺失届の内容を照合し、落とし主を確認します。
ただし、遺失届は、警察が必ず品物を捜索してくれるという手続きではありません。
また、ホテルから警察へ届けられた品物については、提出先の警察署が分かると確認しやすくなります。
ホテルへ問い合わせる際に、警察への届出状況も聞いておきましょう。
なお、警察で保管されている落とし物については、条件を満たせば送付による返還を申し出ることもできます。
ただし、本人確認が必要であり、送料は自己負担となります。
財布・スマホ・カード類をなくした場合の注意点
忘れ物が財布やスマートフォン、クレジットカードなどの場合は、ホテルへの問い合わせと並行して、必要な手続きを進めましょう。
特に、第三者による不正利用の可能性があるものは注意が必要です。
| 忘れ物 | 早めに確認したい対応 |
|---|---|
| クレジットカード | カード会社へ連絡し、利用停止などの手続きを確認する |
| キャッシュカード | 金融機関へ連絡する |
| スマートフォン | 端末の位置確認、紛失モードや回線停止などを検討する |
| 運転免許証 | 警察への届出や再交付手続きを確認する |
例えば、クレジットカードが見当たらない場合は、ホテルに保管されている可能性があっても、カード会社へ早めに相談することが大切です。
スマートフォンについても、端末の位置確認や紛失時の保護機能などを利用できる場合があります。
大切なのは、忘れ物が見つかるのを待つ間に、必要な安全対策を後回しにしないことです。

まとめ|ホテルの忘れ物は早めの問い合わせが大切
ホテルの忘れ物の保管期間は、宿泊施設や品物の種類によって異なります。
今回のポイントをまとめると、次のとおりです。
- ホテルの忘れ物の保管期間は全国一律ではない
- 1か月や3か月など、施設によって保管期間が異なる
- 食品や貴重品などは通常の忘れ物と扱いが異なる場合がある
- ホテルから必ず連絡が来るとは限らない
- 忘れ物は郵送・宅配便で返送してもらえる場合がある
- 着払いの送料は荷物のサイズや配送先などによって変わる
- 保管期間を過ぎた場合も、ホテルや警察への確認が大切
ホテルに忘れ物をしたと気づくと、焦ってしまうかもしれません。
でも、まずは落ち着いて、宿泊したホテルへ問い合わせてみましょう。
問い合わせる際は、宿泊日や忘れ物の特徴を整理しておくとスムーズです。
忘れ物が戻ってくる可能性を少しでも高めるためにも、気づいた時点で早めに確認することをおすすめします。

