
朝の天気予報で「風速6メートル」と聞いたとき、洗濯物を干すかどうか迷ったことはありませんか?
晴れているのに、風のせいで洗濯物が飛んだり汚れたりしたら残念ですよね。
風速6メートル前後は、乾きやすくなるメリットがある一方で、油断すると衣類が飛ばされやすい境界ラインの風速です。
さらに7メートルを超えると、気象情報でも「強風」や「突風注意」の目安とされ、リスクが一気に高まります。
この記事では、風速6メートルの日に外干ししてもよいかどうかの判断基準と、安全に干すための具体的な対策を、生活者の視点でわかりやすく解説します。
専門家の知見をもとに、実際の干し方や道具の選び方まで丁寧に紹介します。
風速6mってどれくらいの風?体感でわかる風の強さ
風速6メートルとは、1秒間に6メートル進む風。体感としては木の枝が常に揺れ、顔に当たる風で髪が乱れる程度です。
自転車に乗ると前に進みにくく、軽い帽子が飛ばされそうになります。洗濯物は風を受けて大きく揺れ、ピンチが弱ければ外れてしまうレベルです。
気象庁では6メートルを「やや強い風」としていますが、7メートルを超えると「強風」扱いになり、突風注意報の対象にもなります。
つまり、6メートルは“まだ干せるけれど注意が必要”、7メートルを超えると“外干しを控えるべきライン”と考えるのが安全です。
特にマンションの高層階では地上より体感風速が1〜2メートル高くなるため、6メートル予報でも実際には8メートル近い風を受けることがあります。
このため「風速6メートルだから大丈夫」とは限らず、環境による違いを意識することが大切です。
【判断基準】風速6mでも外干しをしても大丈夫な条件とやめるべき目安

風速6メートルの日に外干しをする場合は、条件をよく確認しましょう。まず安全に干せる条件としては、
- 物干し竿がしっかり固定されていること
- 強力なロック付きピンチを使っていること
- 風が直接当たりにくい位置に干していること
が挙げられます。
特にピンチの強さは重要です。百円ショップなどで手に入る一般的なピンチは、風速6メートルを超えると簡単に外れることがあります。耐久性のあるロック式ピンチを選びましょう。
逆に外干しを避けたほうが良いのは、突風注意報が出ている時、風向きが不安定な時、ベランダに囲いがなく吹きさらしの場合、また長時間外出して目を離す予定がある時です。
軽い衣類やシーツ、布団カバーなどは特に飛ばされやすく、どんなに固定しても風に巻き上げられることがあります。これらを干す場合は風速5メートル以下を目安にしましょう。
洗濯物が飛ばされるのを防ぐ!風速6m対策の必須アイテム

風速6メートル前後では、適切なアイテム選びが安全のカギになります。
まずおすすめは「強力ロック付きピンチ」。通常のピンチよりも挟む力が強く、衣類が風で揺れても外れにくい構造です。特に金属バネがしっかりしたタイプを選びましょう。
次に「竿止めクリップ」。風で竿が回転したり、端から抜けて落ちたりするのを防ぎます。取り付け時には、竿の固定部分や支柱の強度も確認してください。固定が甘いと竿ごと折れたり、転倒する危険があります。
また「連結ハンガー」や「ネットハンガー」も効果的です。複数の衣類を連結して揺れを分散させることで、個々の洗濯物が風を受けにくくなります。
取り付ける際は、全体の重心が片寄らないよう注意しましょう。これらの工夫を組み合わせることで、6メートル程度の風なら安心して外干しが可能になります。
風速6mを味方につける!飛ばされにくい洗濯物の賢い干し方
風速6メートルの風は、うまく利用すれば乾燥時間を大幅に短縮できます。そのためには「干す順序と位置」がポイントです。
まず、ジーンズや厚手のバスタオルなど重いものを両端に配置し、中央にシャツや薄手の衣類をまとめます。風による揺れを分散させることで全体の安定感が増します。
ハンガーはただ掛けるだけでなく、ピンチで竿に固定します。フック部分を風下に向けるとより安全です。シーツや布団カバーは特に飛ばされやすいため、半分に折って「コの字型」に干すと、風の抵抗を減らせます。
また、衣類の間隔を少し詰め、互いに支え合うように干すと風による揺れが小さくなります。乾燥を早めつつ飛散リスクを減らす、まさに“風を味方につける干し方”です。
要注意!風速6mの日に絶対にやってはいけないNG行動
風が強い日のうっかり行動が、大きな事故につながることがあります。
軽い靴下や下着をピンチの端に一つだけ干す、フード付きの服のフードを固定せずに干す、こうした行為は一瞬で飛ばされる原因になります。
針金ハンガーや軽いプラスチック製ハンガーは風を受けやすく、竿から外れて落下する危険もあります。高所から落ちれば人や物に当たる可能性もあるため、非常に危険です。
また、風速6メートル前後は時間帯によって変動するため、午前中は平穏でも午後から急に強まることがあります。
午後や夕方は特に突風が増える傾向があるので、外出前にこまめに天気アプリで風速を確認し、危険を感じたら早めに取り込む判断をしましょう。
もし洗濯物が飛んでしまったら?対処法と近隣への配慮

万が一、洗濯物が飛んでしまったときは、慌てずに落ち着いて行動しましょう。まず安全を確保し、飛んだ方向を確認します。無理に追いかけず、近隣の敷地に入る必要がある場合は必ず声をかけましょう。
マンションなどでは、洗濯物の落下が思わぬトラブルになることがあります。管理人や大家に相談し、丁寧に対応することが信頼につながります。
何より大切なのは「再発防止」。次回からはロック付きピンチや竿止めクリップを使い、天気予報で風速をチェックする習慣をつけましょう。風への備えが、近隣への思いやりにもなります。
まとめ
風速6メートルは、洗濯物が乾きやすくなる便利な風でもあり、飛ばされる危険も潜む風です。
7メートルを超えると一気にリスクが増すため、このラインを一つの判断基準にしてください。
軽い衣類やシーツ、布団カバーは特に注意し、強力なピンチと竿止めクリップを活用することが安全の鍵です。風の強さは時間帯や場所で変わるため、こまめに状況を観察し、取り込むタイミングを見極めましょう。
風を敵にせず味方にする工夫で、安心して外干しを楽しむことができます。日々の小さな注意が、あなたの暮らしをもっと快適にしてくれるはずです。読んでくださり、ありがとうございました。
