ブルーベリーの育て方は?プランター植えつけの方法や注意点について

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実はブルーベリーの栽培は初心者にも向いており、少しのコツと注意点を押さえるだけで、美味しい実をたくさん収穫できるんです^^

また、自宅の限られたスペースでも楽しめるプランター栽培を取り入れることで、栽培のハードルをグッと抑える事ができます。今回は、プランターを使ったブルーベリーの育て方や必要な手入れまでをまとめました^^

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ブルーベリーの育て方は?プランター植えつけの前準備

ブルーベリーをプランターで育てる場合、前準備を行う必要があります。それぞれ確認していきましょう。

プランター(鉢植え)で育てる場合の準備

  • 土の準備

ブルーベリーは酸性の土壌を好む特性があります。

特に、ハイブッシュタイプと呼ばれる品種においては、より酸度の高い、栄養豊富な土壌が必要です。
ブルーベリーを栽培するの適している土の条件としては、単に酸性であるだけでなく、多量の有機質を含み、排水性と保水性のバランスが取れていることが重要です。

  • プランター(鉢植え)の準備

ブルーベリーをプランターを使用して育てる場合は、鉢植えのサイズが成長に大きく影響します。

小ぶりにしたいときは小さめのプランターを、出来るだけ大きいサイズにしたいときは大きめのプランターを用意しましょう。

根の大きさに合わせて、少し余裕のあるサイズのプランターを選ぶのがポイントですが、根が横に広がるブルーベリーは、深さよりも幅のある鉢が適しています。

なお、プラスチック製のプランターは安価で取り扱いが簡単ですが、素焼きの鉢を選ぶと通気性や排水性が向上します。
鉢の底には水の排出を助ける穴が必要です。排水が不十分な穴のない鉢や小さな穴の鉢は避けましょう。

ブルーベリーの種類

ブルーベリーを育てるにあたり、ブルーベリーの各品種を理解しておきましょう。

日本にあるブルーベリーの品種はかなりの種類があり「ハイブッシュ系」と「ラビットアイ系」の二大グループに分かれています。なお、他に「ローブッシュ系」も存在しますが、日本では一般的な栽培品種ではありません。

ハイブッシュ系

ハイブッシュ系のブルーベリーは、大粒で風味豊かですが、栽培には手間が必要です。
この系統は、寒い地域にあっているノーザンハイブッシュと温かい地域にあっているサザンハイブッシュの2つのサブグループに分かれます。

  • ノーザンハイブッシュ

ブルーチップ:大きくて甘さ控えめな果実
デューク:早熟で大粒、自家受粉しやすい品種
ウェイマウス:大粒で甘く、生食に最適な品種

  • サザンハイブッシュ

オニール:果肉がしっかりしていて、甘みが特徴的
サンシャインブルー:淡い赤みのある花がキレイです。小粒ながら実が多くとれます。

ラビットアイ系

ラビットアイ系は栽培しやすく、丈夫な品種が多いです。
果実が熟す前のピンク色がウサギの目に似ていることから名付けられ、土壌にあまりこだわらず、成長も早いですが、寒冷地での栽培には不向きです。

ブライトウェル:晩生で、果実は柔らかく甘い
ティフブルー:豊産で、熟すまでは酸っぱい
ホームベル:小粒から中粒で甘い果実の代表的なラビットアイ品種

ブルーベリー栽培時の注意点

ブルベリー栽培時の注意点を確認しましょう。

ブルーベリーの品種は数種類用意する

ブルーベリーの品種数種類用意するようにします。ブルーベリーを上手に栽培するには、受粉が非常に重要になる為です。

受粉とは、花のめしべに花粉が着く過程のことですが、自家受粉は、同じ植物内での花粉の移動を指します。
ラビットアイ系のブルーベリーは自家受粉をしづらくて、単独栽培では実が付きにくいです。

ハイブッシュ系は自家受粉することはできますが、他家受粉を行う方がより良い実付きが期待できます。

ブルーベリーの開花時期が同じタイミングになるようにする

ブルーベリーは、開花してから約3〜5日の間が受粉に適しています。

開花から10日を超えると花が散ってしまいます。

他家受粉を行う場合、同系統の異なる品種を植える際には開花期間が重なるように選ぶことが必要です。開花時期は品種によって異なるため、選択には注意が必要です。

ミツバチ等の飛来を邪魔しない

ブルーベリーの花粉は、花冠内部に隠れています。

風や水だけでは移動しないため、自然状態での受粉は訪花昆虫に依存しています。主にミツバチが受粉を助けます。
都市部においても訪花昆虫は見られますが、受粉が難しいときは、人工授粉を行うことになります。ただ、ブルーベリーの花は数が多く小さいため、人工授粉には時間と労力がかかるので、出来れば避けたいですね、、、。

ブルーベリーの鉢植え時期・植え替える時期について

ブルーベリーの鉢植え時期・植え替える時期はいつでも良い、というわけではありません。時期を確認して行うようにしましょう^^

ブルーベリーの鉢植え時期

ブルーベリー苗の植付けに最適な時期は、11月から3月頃です。
寒い季節を避ける場合、温暖な地域では10月から11月の秋が植付けに適しており、寒冷地域では3月の春が良いでしょう。

1月と2月は避け、休眠期の初めか終わりに植付けを行います。植付け時には「マグァンプK大粒」などの基肥を土に混ぜることが推奨されています。
夏になっても苗が売られていることがあり、実をつけている場合もありますが、これらは植付けに最適な時期ではないので、初めての方は秋や初春に購入することが望ましいです。

ブルーベリーを植え替える時期

ブルーベリーの鉢替えや鉢増しは、寒い時期を避けましょう。10月から12月、または3月頃が良いでしょう。
6月から9月の収穫期を過ぎると、ブルーベリーは赤みがかってくるので、この時期が鉢替えに最適です。
その次に良い時期は、3月の花芽が現れ始める頃です。この時期は花芽が少ない枝の剪定も行うので、鉢替えも同時に行うと良いでしょう。
鉢替えの際には、2年間の効果がある「マグァンプK大粒」などを土に混ぜ込むことと良いでしょう。

ブルーベリーの鉢植えや植え替える目的や手順

ブルーベリーの鉢植えや植え替えは、手順を押さえておけば難しくありません^^

それぞれのポイントを確認しましょう。

鉢植えの手順

  • 土の準備

ブルーベリーをプランターで栽培する際には、市販されているブルーベリー専用の培養土を使用します。
ブルーベリー用の培養土が見つからない場合、ピートモスを5〜10、鹿沼土を0〜5の割合で混合し、pH値が約5.0の酸性土を作成します。
ピートモスはミズゴケ類が蓄積し分解されたもので、土中の泥分を除去し粉砕・乾燥したものです。その酸性は強く、土壌のpH値を調整する際に用いられます。
ブルーベリーの育成に適した酸性の土を作るためにピートモスを使用します。市販のピートモスには石灰などのアルカリ性物質が混入されている場合があり、pH値が調整されていないピートモスを選ぶ必要があります。

  • 植えつけ

植え付けるためには、苗より一回り大きな鉢底に穴の開いた鉢を準備します。
虫の侵入や栄養素の流出を防ぐために、鉢底の穴にはネットを設置し、鉢底石を敷き詰めます。
苗を鉢の中心に置き、土の表面がプランターの縁から3cm程度下がるように調整して植えます。この3cmの空間は水やりの際に水を溜める「ウォータースペース」として機能します。

  • 水やり

植え付け後には、水が鉢底から溢れるまでしっかり水を与え、株の周りに緩効性の肥料を置きます。

ブルーベリーを植え替える目的や手順

ブルーベリーをプランターで育てる場合、定期的な植え替えが必要です。この植え替え、または鉢増し・鉢替えは、より大きな鉢への移植作業を指し、特に10月から11月に行うのが最適です。
植え替えの目的は以下の通りです。

  • 根詰まりの予防

ブルーベリーの根は細長く広がる性質があり、株が大きくなるにつれて鉢内での根の窮屈さが問題となり、根詰まりを引き起こすことがあります。これを避けるために、より大きい鉢へ植え替えることが重要です。

  • 根を元気にする為

長期間同じ鉢と土で育て続けると、土の品質が低下し、根も老化し、植物の成長が止まることがあります。

  • 土の状態を最適な状態に保つ

ブルーベリーは酸性土壌を好むため、植え替えを通じて土壌の酸度を適切に維持することが大切です。

  • 害虫や病気のチェック

植え替えの際、根の状態を確認し、害虫や病気の有無をチェックします。
植え替えの具体的な手順は以下の通りです。

植え替えの手順

  • 鉢からブルーベリーを丁寧に取りだす

鉢から植物を取り出し、根鉢の周りの土を優しくほぐします。
健康な白い根は土から軽くはらい、茶色くなった根はバケツに水を入れて洗い流します。

  • 新たなプランターへ植え替える

植え替えるブルーベリーよりも一回り大きな鉢を用意し、植物の根元が鉢の縁から3~4cm下になるように土を入れて植えます。
土を株の周りにしっかりと詰め、植物が安定するようにします。

  • しっかりと水を与える

鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水を与えます。

ブルーベリーへの適正な水かけ量は?

ブルーベリーは乾燥に敏感であり、適切な水分供給が非常に重要です。

水の与えすぎは過湿を引き起こし、不足は乾燥を招きます。水が不足すると、新しい芽や葉が萎れることがあり、一方で水を過剰に与えると土壌内の空気が不足し、根腐れのリスクが生じます。
水やりの適量は、鉢のサイズによって変わりますが、土の表面が乾いていても土の内部は湿った状態を保つことが理想です。

プランターの土の表面が乾燥したら、内部の土も乾燥している兆候です。

そのため、土の表面が乾いたと感じたら、十分な水やりを行いましょう。
水やりはできれば午前中に行うことが望ましく、夏期は夕方にも追加で行うことが良いでしょう。水はプランターの底から漏れ出るまでたっぷりと与えます。
水やりの量は鉢の重さで判断します。水を充分に含んだ鉢は、満水のバケツと同等の重さになりますが、水分が足りないと鉢はずっと軽く感じます。

ブルーベリーの日々の管理方法

ブルーベリーを育たせるには、日々の管理は重要になります。下記はしっかり行いましょう。

適切な追肥を行う

健康な株の成長と果実の大きさを維持するためには、適切な追肥が必要です。
3月、5月、9月にブルーベリー専用の『錠剤肥料シリーズ』を株元に施します。
5月から8月にかけて葉の色が薄くなった場合は、『植物用活力液リキダス』を株元に与えるか、霧吹きを使用して葉面に週に1回散布します。

定期的に摘心を行う

摘心は枝の数を増やして収穫量を増加させるために行います。

20cm以上伸びた新梢の先端を1/3程度切り戻し、外側に向かって枝を成長させます。摘心の最適な時期は5月から6月で、7月以降は翌年の花芽形成に影響するため、6月までに完了させます。

人工授粉を行う

自然に受粉しない場合、花が咲いた際に人工授粉を行います。

綿棒に花粉を付け、狙った株のめしべに着けることで受粉させます。異なる系統の品種間での授粉が効果的で、同一品種や遺伝的に相性の悪いハイブッシュ系とラビットアイ系間では受粉しません。

メンテナンス(剪定)の実施

成長したブルーベリーには剪定が必要ですが、若木(1~2年目)と成木(3年目以降)で剪定方法が異なります。
若木では成長を促進するために花芽を切り取り、果実を付けさせないようにします。

これは、若木が果実を付けると成長が妨げられるためです。もし果実が付いてしまった場合は、摘果して木を強化します。
3年目以降のブルーベリーでは、収穫量を増やすために剪定方法を変えます。

元気な枝を残し、弱い枝や内側に生えている枝、過度に長い枝や根元から出ている枝などを取り除きます。これにより、樹形を整え、良い日当たりと空気の流れを保ち、健全な成長と豊かな収穫を促進します。

ブルーベリーの枝には花芽が先端に形成されるため、剪定時には花芽を切り落とさないよう注意が必要です。剪定で花芽を間違えて取り除いてしまうと、その年の花や果実が得られなくなります。特に大玉の品種では、3年目以降も摘果を行い、果実が密集し過ぎないようにして各果実に十分な成長スペースを提供することが大切です。

剪定は主に冬に行われ、最適な時期は1月から3月です。

春から夏にかけては、株元近くから新たに伸びる新梢を適宜取り除きますが、適量を残して樹形を整えることも重要です。新梢が1〜2年経って果実を付け始めたら、近くの古い枝を株元から切り取って更新し、樹高を低く保ちながら安定した収穫を目指します。これにより、ブルーベリーは健康的に成長し、毎年豊富な実を付けることが可能になります。

ブルーベリーを挿し木で増やすには?

ブルーベリーを繁殖させる際、挿し木はもっとも一般的な方法です。
1月から2月の樹木が休眠している時期に、前年に成長した枝を利用する休眠枝挿しは、手軽で効率的であり、家庭園芸にも適しています。
冬季の剪定で除去された枝から、幹や太い枝から直立する健全な枝を選び、花芽がある部分を除去します。その枝を10cmほどの長さに切り、挿し木の下部をナイフで斜めにカットします。
広めの浅い鉢に鉢底石を敷き詰め、湿ったピートモスを入れた後、水をしっかりとかけて土を安定させます。
挿し木は5cmごとに間隔をあけて植え、葉芽が土に少し隠れるくらいの深さに挿します。

その後、直射日光が当たらず、温度が低すぎず湿りすぎない場所に置きます。寒い場合は、ビニール袋をかぶせて保温するとよいでしょう。
約1ヶ月で新芽が現れ、3ヶ月後には根が生え始めます。その後1年かけて丁寧に育てると、立派な苗になるでしょう^^

ブルーベリーは病気や害虫に強い?

ブルーベリーは病気や害虫に対して比較的耐性がありますが、適切なケアは重要です。

十分な日光と風通しを確保するために剪定することや、鉢植えの場合は定期的な植え替えが効果的です。また、収穫期には鳥による食害に注意が必要です。

ブルーベリーの関する病気や害虫

  • ウイルス病

治療法がないので、感染した場は残念ながら抜いて焼却処分することが必要です。

  • 灰色カビ病

葉が枯れたり、花や果実が灰色のカビで覆われることがあります。

感染部分は取り除いて廃棄し、風通しを良くするための剪定や、受粉後の花びら除去で予防できます。

  • コガネムシ類

コガネムシの幼虫は根を食害するため、プランターによる鉢植えの場合は、植え替えで幼虫を除去します。なお、成虫は葉を食べるので、発見したら取り除く必要があります。

  • アブラムシ

年間を通じて発生し、特に春から初夏にかけての新芽に被害が集中します。

  • カイガラムシ

小さな虫が枝に付着し吸汁するので、歯ブラシなど取りやすいもので除去するようにしましょう。

  • 鳥による被害

果実が熟すと鳥が集まり、果実を食べられてしまうことがあります。収穫前に防鳥ネットを設置するか、鳥の天敵の模型を置くことで対策できます。

まとめ

ブルーベリーの栽培について多くの情報をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?^^

ブルーベリーは、初心者でも取り組みやすく、プランター栽培によって限られたスペースでも楽しむことができます。

今回は、プランターでの植えつけから土の準備、種類の選び方、日々の管理方法までを詳しく解説しました^^

特に、酸性土壌を好むブルーベリーの性質を理解し、適切な水やりや肥料を施すこと、そして剪定や害虫対策を怠らないことが成功の秘訣です。

他にも、挿し木による増殖方法や、鳥による被害への対策も重要なポイントです。これらの情報を活用して、あなたのブルーベリー栽培が成功につながることを心から願っています^^

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