カレーに隠し味を入れるタイミングについて、いつ入れるのが良いのでしょうか？
カレーは、加える隠し味によってその味わいに無限の可能性を秘めています。隠し味が効果を発揮するよう調べてみました。隠し味を加えるタイミングを知って、美味しいカレーを作りましょう＾＾
カレーに隠し味を入れるタイミング！
隠し味を加える際は、カレーがほとんど完成した段階で少しずつ入れるようにしましょう。
隠し味を加えるということは、それが主張しすぎないようにすることが目的です。例えば、甘みを出したい場合にバナナを一本分潰して全て加えると、バナナの味が強くなりすぎてしまう可能性があります。隠し味が直接感じられない程度に留めることが理想です。
なので、隠し味は少量ずつ追加し、全体をよく混ぜながら味を確かめ、慎重に加えるようにします。
隠し味を一さじ、二さじと加えても味に変化が見られない場合がありますが、三さじ目で急に味が変わることも少なくありません。そのため、その都度味を見極め、加える量を調整することが重要です。
カレーに隠し味を入れるのは何故？
普段よく利用するカレーの元、すなわちカレールーは、実は日本がはじまりです。
インド発祥のカレーは多種多様なスパイスを組み合わせて作られるため、これを家庭で一から作るのは相当な手間と時間がかかります。そこで、簡単に美味しいカレーを作るためにカレールーが開発されました。
既製品のカレールーには、カレー作りに必須の成分である小麦粉やバター、カレーパウダー、ブイヨンなどが含まれており、これらが合わさることで日本人の味覚に合う、いわゆる「美味しい」とされる味わいが生まれます。
カレールーを使用することで手軽に美味しいカレーを作ることが可能ですが、そこにさらに個人の好みに合わせた調整を加えることで、より食べたい味に近づけることができます。そのキーポイントが隠し味になります。
隠し味は、作り手の好みだけではなく、その日の気分や少し甘いカレーが食べたい等、隠し味を加えることで瞬時に調整が可能になります。
つまり、隠し味を加えることでカレーの味を自由自在に操ることが可能となるのです。それが、カレーの持つ大きな楽しみであり魅力となっています。
カレーを作るときは温度に注意！
カレーを作る上ではじめに重要になるのは、しっかりとしたベースのカレーを用意することです。その上で、隠し味を加える正しいタイミングや量を把握することが大切です。
カレーを作る際、特に注意すべきは温度です。
カレールーを使用する際には、各パッケージに記載されている指示に従えば問題ないですが、パッケージの指示にもあるように、カレールーを鍋に加える前には火を消すことです。
直火の状態でルーを加えると、高温で溶けなくなる恐れがあります。
具体的には、鍋の中の温度が80度程度になるとルーがよく溶けるとされています。これは室温にも依存しますが、火を止めてから5分程度待つと、適温に達すると考えられます。この温度調整が重要になるのです。
食べた際に粉っぽさを感じるのは、ルーが完全に溶けていないからで、そのような状況を避けるためにも気をつけましょう。
カレーの隠し味にオススメのもの
カレーの基本的な作り方や隠し味の適切なタイミング、量について理解を深めたところで、さまざまな効果に合わせた隠し味の候補をみていきましょう。
コクを加えたいとき
カレーの味わいをさらに深めたいときには、旨味やコクを引き出す調味料を加えることが有効です。
カレーに一層の奥行きをもたらし、自宅で楽しむカレーの質を向上させることができます。組み合わせによっては、味の多層性が増し、豊かな風味のカレーを実現できます。
- オイスターソース
- 味噌
- ココア
- だし汁
オイスターソースは、旨味、甘味、コクを料理に加えることができ、特に一晩置くことで味わいが増します。
発酵食品である味噌は、カレーに深みを与えます。ココアは、カレーの基本的な旨味を強調し、だし汁は海の幸から抽出された深い味わいをカレーにもたらします。
さらに、カレーの味わいを豊かにするために、ブイヨンやバター、生クリーム、ゴマペースト、ニンニクなどの追加も効果的です。
ただし、ニンニクは特有の香りがあり好みが分かれるため、使用する際にはその点を考慮する必要があります。これらの食材や調味料を活用して、自分だけの味わい深いカレーを創り出しましょう。
辛さを加えたいとき
辛さを増したい時や、大人向けにアレンジしたい場合、手軽に使える辛味調味料で味を調整することができます。
家庭によくある基本的な調味料を使って、カレーにピリッとした辛さを加えることができます。
- ブラックペッパー
- 唐辛子
- 豆板醤
- カレー粉
唐辛子からは直接的な辛さが、ブラックペッパーからはじわりと広がる辛さが得られます。
粉末の調味料は溶け残ることがあり、口当たりが悪くなり得るため、少しずつが重要です。
豆板醤は辛さと共に深みも加わりますが、ペースト状なので溶けやすく、使いやすいです。スパイスの効いた風味を強調したい場合は、カレールーではなく純粋なカレー粉を追加するのも良いでしょう。
甘さを加えたいとき
辛さを和らげたい、辛い料理が苦手な方や子ども向けのカレーを作る際に、甘さを加えたいと考えることがあります。
そんな時、カレーにまろやかさと優しい甘さをもたらす食材や調味料があります。
- りんごジュース
- バナナ
- ジャム
- 蜂蜜
- 砂糖
食材によってもたらされる甘さは異なるため、自分の求めている味わいを考慮しながら、さまざまな食材をを試してみると良いでしょう。
例えば、りんごを使う場合は、生のりんごよりも濃厚なりんごジュースの方が、少ない量でより甘さを感じることができます。
フルーツを加えるなら、すりつぶしたバナナや、さわやかな甘さのマンゴーも良いでしょう＾＾
まとめ
隠し味を使う際には、最初は過剰に加えたり、望んでいた味から外れてしまったりする失敗が生じるかもしれません。
しかしながら、試行錯誤を繰り返すうちに、どのような材料をどの程度加えれば望む味わいになるかの感覚が身につきます。様々な隠し味を実験する過程で自らの好みを見つけ出してみましょう。
身近にある調味料や食材を隠し味として取り入れることで、日常的なカレーを一層美味しく変化させることができます。
この度紹介した隠し味を活用して、あなただけの特別なカレー作りに挑戦してみてください＾＾
