身近な身内が亡くなった場合、しばらくは忌中(きちゅう)期間に入りますが、亡くなった身内が祖父や祖母の場合(孫の立場)だと、どうなるのでしょうか?
また、忌中期間の他、外出しても良いのか等、気になる事が色々と出てきます。
そこで、今回は、孫の立場での忌中について、
- 期間はどうなるのか
- 忌中の範囲について
- 外出や友達と遊ぶのはどうか
- 忌中にやってはいけない事
について、まとめました。
忌中期間は孫の立場だとどうなる?祖父母の場合30日というのは何?
身内が亡くなった場合、忌中に入りますが、忌中の範囲は二親等までが一般的です。
孫の立場からすると、祖父・祖母は二親等にあたります。
※孫の父・母は、一親等となります。
なので、孫も忌中になる対象とされており、その期間は四十九日が終わるまでです。
※四十九日後は、喪中(もちゅう)に入り、喪中の期間は1年です。
なお、「忌中は、孫の立場だと祖父母は30日」という話しを聞いた事もあるかもしれません。
これは、明治時代に「服忌令(ぶっきりょう)」という法律があった事に関係しています。
服忌令は現在では廃止されていますが、当時、祖父・祖母が亡くなった場合の忌中期間は30日と定められていました。
そして、今でも慣習として、「孫の立場だと、祖父母が亡くなった場合の忌中期間は30日」と、残っている場合がある為、そのような話しを耳にするのです。
忌中期間の外出や友達と会うのはダメ?
では、忌中期間になると、外出や友達と会うのはダメなのでしょうか?
結論からいうと、外出したり、友達と会ったりするのはダメではありません。
下記の記事でも説明しましたが、お祝い事や華やかな場所、神社への参拝(初詣含む)、旅行などは控える、というのがしきたりです。
また、昔は、忌中の間は、肉・魚を食べないといった事もありましたが、今は全体的にみると、そこまで厳格ではありません。※地域性によって差はあります。
一つ言えることは、今も昔も、変わらない事は、亡くなった故人を偲び、羽目を外さないよう行動する、というのがベースにあります。
なので、忌中期間の四十九日が過ぎるまでは、遊びの側面が強い行動は慎むのが良いでしょう。
忌中期間にやってはいけない事は?知らずにやってしまった場合
先程、忌中期間にやってはいけない事として、
- お祝い事への参加
- 華やかな場所への出入り
- 神社への参拝(初詣含む)
- 旅行
をお伝えしましたが、他にも控えるべきと言われいるのが、
- 引っ越し
- 家の増改築
- 年賀状の送付
です。
なお、実際の所、上記の行動を知らずやってしまったからといって、何かしらの罰があるわけではありません。
ただ、周りからみて、「あの人、身近な人が亡くなったのに・・・」と、一般常識を知らない人と認定されてしまう場合はあるので、気をつけましょう^^;
まとめ
孫の立場での忌中について、
- 期間はどうなるのか
- 忌中の範囲について
- 外出や友達と遊ぶのはどうか
- 忌中にやってはいけない事
について、まとめました。
孫は祖父母との関係は二親等にあたるので、忌中になります。忌中の期間は、四十九日が終わるまでです。
なお、外出したり、友達と会ったりすることについて、禁止ではありませんが、旅行など遊びの側面が強いものや、お祝い事への参加は控える、というのが忌中のしきたりです。