忌中に、神社を参拝してはいけないという事を、後から知ったという方が少なくないようです。
「忌中は、お祝い事への参加・引っ越しや旅行はダメ」というのを知っていても、神社への参拝がNGというのを知らず神社に参拝してしまい、後から知る、というパターンです^^;
そこで今回は、忌中の神社参拝について、
- 知らずに参拝してしまった場合
- 神社へ参拝してはいけない理由
- 仏教との違い
- 参拝してしまった事がどうしても気になる時
- いつまで参拝はダメなのか
について、まとめました。
忌中に神社へ参拝してしまった場合はどうする?
結論からお伝えすると、忌中に神社へ参拝してしまった場合、やってしまった事を無かった事には出来ない為、どうする事もできないという結論になります。
ですが、だからといって、忌中に神社へ参拝してしまった事で、その神社への立ち入りが禁止になったり、その参拝を罪として扱われたりするわけではありませんので、ご安心ください^^
忌中に参拝すべきでなかった事を反省し、忌中期間が開あけた時に、その神社へ再訪して、お詫びの参拝をすると良いでしょう。
忌中に神社へ参拝してはいけない理由と仏教との違い
そもそも、何故、忌中に神社へ参拝に行ってはいけないのでしょうか?
これは、神社は神道にあたる事と関係しています。神道では死を穢れとして取り扱います。
忌中の期間は、残された遺族の穢れを落とす意味合いも含まれている為、四十九日が経過する前は、死の穢れがおちきっていないものとして神道では取り扱います。
その結果、穢れが残っている内(忌中の間)は、神社への立ち入りを禁ずる、となるのです。
こういった事を「迷信」「科学的根拠がない」という方もいるかもしれません。
しかし、神道には神道のしきたりがあるので、神道に関わりのある神社を利用させて貰う以上、しきたりやルールに従う必要があるでしょう。「郷に入りては郷に従え」ですね^^
なお、余談ですが、神道では死を穢れとして扱うのに対し、仏教では死を穢れとして扱いません。
その為、忌中に、お寺への立ち入りは、特に禁止されていません。
忌中に参拝してしまった事がどうしても気になる時
なお、忌中に神社で参拝してしまった事が、どうしても気になる場合は、その神社の神職に事情を説明してみるのも良いでしょう。
忌中の参拝は忌み嫌われていますが、わざとではないので、厳しく咎められる事はないでしょう。
状況次第では、お祓いして貰う事もあります。そうする事によって、貴方の負い目が軽くなるのであれば、忌中あけを待たずに、お祓いして貰った方が気持ち的に良いかもしれませんね^^
いつまで忌中の神社はダメ?参拝しても良いタイミング
ではここで、忌中があけて神社に参拝しても良いタイミングを確認しましょう。
忌中があけるのは、四十九日の法要後、となります。
なので、四十九日経過後は、神社への立ち入りがOKになります。
前回、忌中に立ち入りしてしまった事に対する、お詫びの気持ちを抱きつつ、参拝すると良いでしょう^^
なお、「忌中に鳥居をくぐってはいけない」という言葉がありますが、これを「忌中でも鳥居をくぐらなければ参拝して良い」と受け取っている人もいらっしゃるようです。
しかし、これは誤りなのでお気をつけください。「鳥居をくぐる=参拝する」という意味となり、忌中に参拝してはいけない、という話しに繋がります。
まとめ
忌中の神社参拝について、
- 知らずに参拝してしまった場合
- 神社へ参拝してはいけない理由
- 仏教との違い
- 参拝してしまった事がどうしても気になる時
- いつまで参拝はダメなのか
について、まとめました。
忌中の立ち入り禁止を知らずに参拝してしまった場合、何らかの罰があるわけではありません。
しかし、神道では死を穢れとして扱います。四十九日が過ぎた忌中あけに、穢れを持ち込んでしまった事に対して、お詫びの参拝を行うと良いでしょう。