
いつも通り丁寧に発送したつもりだったのに、評価を見ると「残念だった」と書かれていた。 そんな経験、ありませんか?
「えっ、どうして?」「これ、ずっと残るの?」「もう売れなくなるかも…」
取引が無事に終わったはずなのに、たった一つの評価で落ち込んでしまう。メルカリを使う人なら誰でも起こりうるシチュエーションです。
まずお伝えしたいのは、「残念評価は終わりではない」ということ。
たしかに残念評価は気になる存在ではありますが、適切な対応と積み重ねによって、今後の取引に悪影響を残さずに進むことは十分可能です。
この記事では、残念評価の仕組みから対応策、信頼回復のコツまでを丁寧に解説します。
残念評価ってそもそも何?

メルカリでは、取引が終わると「良かった」か「残念だった」のどちらかを選んで相手を評価します。
「良かった」はスムーズで気持ちの良い取引ができたときにつけるポジティブな評価です。
一方、「残念だった」という評価は、取引中に何らかの不満やトラブルがあったときにつけられます。
たとえば、「商品の状態が説明と違う」「発送が遅れた」「購入後に連絡がない」など、相手が期待した水準を下回った場合です。
この評価は、あなたのプロフィールページに表示され、他のユーザーからも見えるようになります。つまり、信頼度の一つの指標となるのです。
残念評価は自動で消える?
率直に言うと、残念評価は基本的に自動で消えることはありません。
メルカリの評価はアカウントに蓄積されていく仕組みになっており、プロフィールを見れば「良かった:〇件」「残念だった:〇件」といった形で一目で分かるようになっています。
この表示は時間経過によって消えたり、一定期間でリセットされるということはありません。だからこそ、一度ついた評価に対して焦りや不安を感じてしまう方も多いのです。
ただし、後から詳しく記載しますが、例外的に運営によって削除されることもあります。それにはいくつかの条件が必要です。
評価が削除されるケース
すべての残念評価が消せるわけではありませんが、運営が「これは不適切」と判断すれば、例外的に削除してくれることもあります。
具体的には、以下のようなケースです。
・評価に明らかな誹謗中傷や人格攻撃が含まれている(ガイドライン違反)
・商品や取引内容と無関係な悪意ある内容が記載されている
・事実に反する内容(例:発送済みにもかかわらず「発送されなかった」と記載されている)
・評価が誤ってつけられ、取引相手と削除に同意した上で、双方が運営に申し出た場合
これらのケースでは、メルカリアプリの「お問い合わせ」から評価に関する報告が可能です。
運営が調査を行い、規約に照らして不適切と判断されれば、該当する評価が削除されることがあります。
ただし、削除はあくまで例外であり、「感じ方の違い」や「多少の行き違い」などでは基本的に削除はされません。そのため、まずは冷静に内容を確認しましょう。
評価が残っても気にしすぎないで大丈夫

残念評価がつくと、それだけで「もう取引してもらえないのでは」と思ってしまいがちですが、実際には1件のマイナス評価で全体の印象が大きく変わることはほとんどありません。
購入者も出品者も、プロフィール全体を見て判断しています。
評価数が50件、100件と増えていく中で、1件や2件のマイナス評価があっても、それが全体の中で少数であれば大きな問題にはなりません。
むしろ、良い評価を積み上げることで、信頼は十分に取り戻せます。焦って評価の削除ばかりを考えるよりも、今後の対応で誠実さを見せることが、長期的には最善の方法です。
プロフィールの見直しが第一歩

評価が気になる場合、まず取り組んでおきたいのがプロフィール文や商品説明の見直しです。
あなたの人柄や対応の丁寧さが伝わるように、簡潔かつ誠実な文面に整えることが大切です。
たとえば、「迅速な対応を心がけています」「丁寧な梱包を心がけています」など、あなたの姿勢を前向きにアピールしましょう。
誠意を持って対応する姿勢があると分かれば、評価数以上に信頼されることもあります。
信頼を取り戻すための行動リスト

過去の評価は変えられませんが、未来の評価は自分の行動で変えていけます。次のようなポイントを意識してみましょう。
・商品説明をできるだけ詳しく、正確に書く
・購入後すぐにお礼のメッセージを送る
・発送予定日を明記し、できれば早めに対応する
・梱包は丁寧に、清潔感を意識する
・到着後に評価を早く行う(購入者の場合)
こうした積み重ねが、「この人との取引は安心できる」という印象を生み出します。
良い評価を増やしてカバーする方法
信頼は、時間と実績の積み重ねで築かれるものです。まずは、出品数を増やして良い評価を集めるのが有効です。
たとえば、低価格な日用品や未使用品など、スムーズに取引が進みやすい商品を中心に出品してみましょう。
リスクが少ない商品で良い評価を増やしていけば、自然と過去のマイナス評価は目立たなくなっていきます。
目安として、評価数が100件を超えてくると、1件や2件の残念評価はあまり気にされなくなります。
今できることから始めましょう。
トラブルを未然に防ぐコツ
残念評価を防ぐには、トラブルの芽を摘むことが重要です。
そのためには次の点を意識してください。
・発送予定日に間に合わない場合は、事前に必ず連絡する
・商品写真を明るく撮り、傷や汚れはしっかり写す
・値下げ交渉や質問にも丁寧に返答する
・不快な印象を与えるような言葉遣いを避ける
こうした細やかな気配りが、取引相手に安心感を与えます。
不当な評価は冷静に対応を

評価を見て「これは明らかにおかしい」と感じたときは、感情的にならず、冷静に行動することが大切です。
まずは評価内容をよく読み、事実に反している点がないかを確認しましょう。
不当だと思った場合は、メルカリの「お問い合わせ」から運営に報告することができます。
ただし、削除が認められるのは明確な規約違反がある場合に限られるため、すべての評価が対象になるわけではありません。
おわりに
メルカリでの取引は、顔の見えない相手とのやりとりだからこそ、ちょっとしたすれ違いが評価に影響してしまうこともあります。
けれども、残念評価は「終わり」ではありません。
あなたの対応次第で、今後いくらでも信頼を積み上げていくことができます。
大切なのは、過去よりもこれからの行動。誠実に、丁寧に、目の前の取引を一つひとつ大切にしていくことで、自然と評価も変わっていくはずです。
今日からまた、自信を持って取引を続けていきましょう!
