錆びないリング(指輪)の素材はある?錆びる理由や防ぐコツ

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大事な場面で、リング(指輪)を購入するときに、錆びない素材を選びたいと思うことでしょう。ですが、色々な素材が存在するので、それぞれの特性を理解することは一筋縄ではいきませんね。

そこで、錆びにくく、長く愛用できるリングの素材について、その特性やお手入れ方法を含めて詳しく調べてみました。

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錆びないリングの素材はある?

錆びない素材はありませんが、錆びにくい素材はあります。

リングの錆びには様々な原因がありますが、使用される金属の種類によって、元々錆びに対する耐性があるものとそうでないものが存在します。
リング選びでは、錆びにくい素材を選択することが推奨されますが、中には皮膚反応を起こしやすい素材もあるため、選ぶ際にはその点も検討する必要があります。

「錆びに強い素材」と「錆びしやすい素材」に分けて、それぞれの特性を詳しくご紹介します。

錆びに強い素材

チタン

チタンは軽量でありながらも高い強度を持つ素材で、航空宇宙産業や医療分野での使用が示す通り、その信頼性は非常に高いです。
チタン製のリングは、加工が難しいためデザインがシンプルになりがちですが、そのシンプルさがカジュアルなスタイルにマッチし、軽い着け心地で長時間の使用でも快適です。

スターリングシルバー

スターリングシルバーは銀を92.5%含む合金で、「スターリングシルバー925」とも表記されます。リング製造において広く利用されており、その柔軟性から様々なデザインの制作が可能です。
この素材は、繊細なデザインや装飾が施された女性向けのリングから、より大胆なデザインのアイテムまで、多岐にわたる製品に適用されています。

スターリングシルバーは時に黒ずみが生じることがありますが、これは錆びではなく硫化によるもので、適切なケアで美しさを保つことができます。

18金

18金は金の含有率が75%の合金で、ジュエリー業界で広く採用されている素材です。

この合金はピンクゴールドやイエローゴールドなど、多彩な色合いが特徴で、その輝きと高級感は多くの人を魅了します。
ただし、18金は比較的柔らかく傷つきやすいため、特別な日に合わせる洗練されたデザインのリングに適しています。

また、ゴールドメッキ製品の場合、メッキが剥がれた際の下地素材によっては錆の発生が考えられるので、購入時の材質の確認が重要です。
製品に「K18」という刻印がある場合、その後ろに「GP」または「GF」と記されていればメッキ加工されていることを示します。

パラジウム

パラジウムは、その銀白色の輝きと硬度の高さから、変色にくい素材として知られています。しかし、リングにパラジウムが単体で使われることは少なく、主に他の金属の硬度を高めるために加えられます。
皮膚への反応を起こすリスクがあるため、パラジウムを含むリングを長時間着用する際には注意が必要です。

ニッケル

ニッケルは加工しやすく経済的な素材で、多くのリングに用いられています。

しかし、ニッケルは金属アレルギーを引き起こしやすいことで知られており、濡れた場合でも比較的錆びにくいものの、アレルギー反応を考慮する必要があります。

錆びしやすい素材

銅は加工しやすく、暖かみのある色合いでリングに広く利用されています。

特にピンクゴールドの製造には欠かせない素材ですが、空気や湿度と反応しやすく、特有の青緑色の錆びを起こしやすいため、表面処理が必要になる場合があります。

真鍮

真鍮は銅と亜鉛から成る合金で、その加工しやすさから様々な用途に使用されていますが、特にリングにおいては、錆びや変色を避けるためのメッキがしばしば施されます。
真鍮製のリングは、肌に直接触れることでアレルギー反応を起こしやすいため、使用時には注意が求められます。

コバルト

コバルトは高い耐熱性を持つ金属で、電池技術などに利用されますが、リングにはあまり用いられません。

湿気や酸性物質によって錆びしやすく、アレルギー反応を引き起こすリスクもあるため、コバルトを含むリングを選ぶ際には慎重な判断が必要です。

リングはシルバー製とステンレス製、どちらがオススメ?変色しにくい素材は?

シルバーは柔らかく加工しやすい素材であるため、細かなデザインが可能であり、様々なスタイルのリングが存在します。しかし、黒ずみやすい特性があるため、定期的なケアが求められます。
一方のステンレスは、素材が堅いためデザインに制限はありますが、軽い付け心地と高い耐久性で、日常的なメンテナンスが容易です。
選択は個人の好みによります。

また、プラチナ、チタン、ステンレス製のリングは変色しにくいと言えます。

プラチナは定期的なメンテナンスが必要ですが、その他の素材は比較的ケアが簡単です。
逆にピンクゴールドやホワイトゴールド製のリングは、変色しやすいので注意が必要です。

リングが錆びてしまう理由

多くの人が「錆び」と聞いて、水が原因で金属が反応することを連想するかもしれません。しかし、実際には、アクセサリーの錆びを引き起こす要因は水分だけに限らないのです。日々の生活の中で、意識せずとも錆びの原因になっている場面は少なくありません。
以下では、アクセサリーが錆びしてしまう主な原因について詳細に説明します。

錆びの主な原因

  • 空気の影響
  • 体からの汗や脂
  • 化粧品や香水の付着
  • 海水がついてしまった

空気の影響

金属は、空気中の酸素や他のガスと化学反応を起こすことにより、錆びする可能性があります。特に、金属製のアクセサリーは日常的に使用することで錆びのリスクが高まります。
湿度が高い場所や季節では、水蒸気と酸素が化学反応を促し、錆びの可能性をさらに高めますので、注意が必要です。
錆びを防ぐには難しいかもしれませんが、乾燥した場所での保管や専用の袋に入れることで、錆びを最小限に抑えることができます。

体からの汗や脂

人の汗や皮脂には酸性成分が含まれており、これがアクセサリーの金属部分と反応すると錆びや錆びを引き起こすことがあります。そのため、汗や皮脂がついたままでの保管は錆びを早める原因となります。
使用後は汗や皮脂を柔らかい布や専用のクリーニングクロスで優しく拭き取り、保管することが重要です。

化粧品や香水の付着

香水や化粧品の成分がアクセサリーの金属と反応し、錆びを引き起こすことがあります。
アクセサリーに直接香水をつけない、化粧後にアクセサリーをつけるなどの対策が有効です。また、使用後は化粧品や香水がついた部分を丁寧に拭き取ることも錆び防止に役立ちます。

海水がついてしまった

海水の塩分が金属と反応して、錆びや劣化を引き起こすことがあります。海に入る際はアクセサリーを外すことで、錆びを防げます。
万が一海水に浸かってしまった場合は、アクセサリーを外し、すぐに淡水で洗い流し、塩分を完全に除去してください。その後、タオルでしっかりと水気を取り除き、完全に乾燥させることが大切です。

アクセサリーが錆びするか否かは、素材や扱い方に左右されます。高価なアクセサリーであっても錆びするものは存在し、逆に低価格でも錆びにくいものもあります。
リング選びの際は価格よりも、素材や品質に注目するようにしましょう。

リングが錆びるのを防ぐコツ

リングを美しく保ち続けるには、正確なケアと使用上の注意が必要不可欠です。以下では、リングが錆びるのを防ぎ、寿命を延ばすための重要なポイントをご紹介します。

リングを錆びから護るためのポイント

  • 使用後には柔らかなクロスで軽く拭く
  • 空気に触れにくい場所に置く
  • 水濡れを避ける

使用後には柔らかなクロスで軽く拭く

リングを外した後、見た目には汚れがないように見えても、実際には汗や皮脂、微細なほこりが付着していることがあります。

これらをそのままにしておくと、時間が経つにつれてリングにダメージを与える可能性があります。
そのため、柔らかいクロスやメガネ拭きなどを使い、リングに傷をつけないよう注意しながら、やさしく拭き取ることが大切です。

空気に触れにくい場所に置く

リングを空気や湿度から守る最善の方法は、リングボックスなど空気に触れにくい場所に置くことです。しかし、たとえそれらの容器で保管していても、湿度の高い場所に置いてしまうと、リングが錆びする恐れがあります。

そのため、湿度が低く、日光が直接当たらない冷暗所での保管を心掛けてください。

水濡れを避ける

素材にもよりますが、一般的に水分はリングの錆びや変色の原因となります。
手洗いやシャワー、スポーツなどで水に触れる可能性がある場合、可能な限りリングを外して活動することが、その美しさを長く保つためには有効です。

リングが錆びてしまったときの対処法

リングに錆が生じてしまっても、初期段階の錆であれば、ご自宅で簡単に対処することが可能です。

自宅で行える錆落とし方法をご紹介します。ただし、リングの材質によっては、錆落としの手法が変わるため、取り組む前には十分な注意を払いましょう。

自宅で手軽に実践できる錆落としテクニック

  • 中性洗剤で漬け置きする
  • 加熱した酢水に浸す
  • 歯磨き粉をつけて軽く磨く

中性洗剤で漬け置きする

特に傷つきやすいゴールドやメッキ素材のリングの場合、中性洗剤での錆落としがオススメです。これは、皮脂や汗による汚れも同時に落とすことができるためです。
【必要なもの】

  • 食器用中性洗剤
  • 容器
  • ぬるま湯
  • 柔らかいブラシ(子供用歯ブラシ等)
  • 柔らかいタオル

容器に約40度のぬるま湯を準備し、中性洗剤を適量入れてよく混ぜます
漬け置きしたいリングを容器に入れ、約15~20分待機します
柔らかいブラシを使用して、水の中で優しく汚れを落とし、リングをきれいな水で洗い流します。
なお、ブラシで強く擦りすぎないように注意しましょう。材質を損なう恐れがあります。

加熱した酢水に浸す

ステンレス製リングに適した方法です。なお、天然石を使用しているものやアンティーク調の加工が施されたリングには向いていないため、お気をつけください。
【必要なもの】

  • 中性洗剤
  • 柔らかいタオル

鍋で水を沸騰させ、酢を加えて混ぜます(水1リットルにつき酢100g)
火を止めて、リングを鍋に入れた後は、錆びが取れるまで待ちます。
錆びが取れたら、中性洗剤で酢を洗い流しょう。
なお、酢の酸性度が高いため、漬け置き時間には注意しましょう。

歯磨き粉をつけて軽く磨く

特にステンレス製のリングに有効ですが、ゴールドやメッキされた柔らかい素材のリングには使用を避けてください。
【必要なもの】

  • 歯磨き粉
  • 柔らかいブラシ
  • ティッシュ
  • 柔らかいタオル

リングの錆びた部分に歯磨き粉を塗り、ティッシュやブラシで優しく磨きます。
歯磨き粉を拭き取った後は水で洗い流し、しっかり拭きましょう。
優しく磨くことがポイントです。念の為、目立たない部分で事前にテストしてから行うようにしましょう。

まとめ

完全に錆びないリングの素材は存在しないものの、チタンやスターリングシルバーのように、錆びにくいとされる素材はあります^^
一方、銅のように錆びやすい素材も存在するため、リングを選ぶ際にはその素材の特性を十分に理解し、取り扱いに注意しましょう!

また、日常の使用やお手入れの際には、リングが錆びてしまう原因を把握し、それを避けるための注意を払うことで、愛用のリングを長く美しく保つことができます。

リングの素材選びは、その見た目の美しさだけでなく、耐久性やお手入れのしやすさも考慮することが大切です。最適な素材を選び、大切なリングを長く大事に使い続けましょう。

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