「メルカリがバイトアプリをやっていたの？」
「どうして終わってしまうの？」
そんな戸惑いや疑問を感じた方は多いでしょう。
フリマアプリの代名詞とも言えるメルカリが手掛けた短時間バイトサービス「メルカリ ハロ」。スタート時には「メルカリらしい手軽さ」で注目を集めましたが、2025年12月18日をもってサービスを終了することが発表されました。
日々のすき間時間で働けるアプリとして人気の「タイミー」との違いはどこにあったのか？
なぜメルカリ ハロは撤退を選んだのか？
両者の仕組みの違いから、利用者層、そしてサービス終了の背景までを解説します。
まず確認！メルカリハロとタイミーの基本的な共通点とは？
「メルカリハロ」と「タイミー」は、どちらも「スキマバイト（スポットワーク）」を可能にするアプリです。
最大の特徴は、どちらも面接・履歴書不要で、最短1時間から働けること。
スマートフォンだけで手続きが完了し、空いた時間を収入に変えられる仕組みを提供してきました。
また、どちらも給与の即日支払いに対応しています。
ただし仕組みには少し違いがあります。タイミーでは、働いた当日または翌日に報酬を受け取れることが多い一方、企業によっては翌月払いとなる場合もあります。
一方、メルカリハロはすべて銀行振込による即時支払いを採用しており、報酬の振込タイミングが明確でスピード感がありました。
このように、両者は「誰でも手軽に働ける」という共通点を持ちながらも、報酬受け取りの方法やタイミングに微妙な違いがあったのです。
【最も知りたい点】タイミーとメルカリハロの決定的な違いを比較！
共通点が多い2つのサービスですが、実際には構造的な違いが複数あります。
それらが最終的に「成長」と「撤退」を分ける要因となりました。
まず、利用開始の手軽さについて。メルカリハロは、すでにメルカリアカウントを持っていれば追加登録なしで利用でき、本人確認もスムーズに完了します。
対してタイミーは、新規で本人確認手続きが必要ですが、その分安全性と信頼性を重視しています。
次に、求人数と掲載企業数。
2025年時点で、メルカリハロの掲載事業者はおよそ5万社、タイミーは約9万8千社と、ほぼ倍近い差があります。求人件数の多さもタイミーが優勢で、全国規模で見るとタイミーの方が圧倒的に仕事を探しやすい状況でした。
加えて、タイミーには「職場評価システム」や「口コミ閲覧機能」があり、働く前に職場の雰囲気を確認できる仕組みが整っています。
一方、メルカリハロは検索機能がシンプルで、評価制度が限定的だったため、利用者の安心感という点ではやや劣っていました。
さらに、ペナルティ制度にも明確な違いがありました。
メルカリハロは「無断遅刻・欠勤で即アカウント停止」という口コミがありましたが、実際の運用では「24時間以内のキャンセルで14日間停止」といった厳しめのルールが設定されていました。
つまり、完全な即停止ではないものの、タイミーよりも明確にペナルティ基準が厳しかったのです。これにより、「気軽に応募したい層」からはやや敬遠される傾向も見られました。
なぜメルカリハロは撤退を選んだのか？サービス終了の背景を解説
メルカリハロは、2023年に大きな期待を背負ってスタートしましたが、わずか約1年半でサービス終了の判断に至りました。
最大の理由は、実際に働くユーザー数（実働率）が伸びなかったことにあります。
登録者は増えても、実際に仕事をする人が少なければ、企業側は人手を確保できず、結果として求人掲載が減っていきます。これがマッチング率の低下につながりました。
一方、タイミーは早期に企業との強いネットワークを築き、安定した求人供給を実現していました。すでに全国的に知名度が高く、企業側がタイミーを「第一選択」にしていたことも大きな差でした。
さらに、メルカリ全体として「選択と集中」の経営方針を強めており、フリマ事業や金融領域にリソースを再投資するため、スキマバイト事業から撤退する判断を下したと見られます。
その結果、「メルカリハロ」は2025年12月18日にサービス終了予定となりました。
メルカリハロの登録者数が多いのに「実働」が伸び悩んだ理由
メルカリハロの登録者数は多かったものの、アクティブに働くユーザーの割合は低かったとされています。
この背景には、「利用目的の違い」と「利用者層の特徴」があります。
メルカリハロの登録者の多くは、既存のメルカリ利用者でした。
すでにメルカリIDを持つユーザーが簡単に登録できたため、実際に働く意欲が高くない人も多く含まれていたのです。
特に、メルカリハロは40代〜50代の利用者が比較的多く、「副収入を得たいけれど、体力的にきつい仕事は避けたい」という層が中心でした。
対して、タイミーは20代〜30代を中心とした若年層ユーザーが多く、フットワークが軽く、「今すぐ働きたい」「短時間でも稼ぎたい」という行動力のある層を取り込むことに成功しています。
結果として、メルカリハロは登録者数の割に実際に仕事へ応募する人が少なく、アプリの活性度が上がりませんでした。この「アクティブ率の差」が、事業の継続可否を左右する決定的な要因になったと考えられます。
今後スキマバイトを始めるなら「タイミー」が選ばれる理由
メルカリハロのサービス終了後、スキマバイトを継続したい人の多くは「タイミー」へ移行すると見られています。
なぜタイミーがここまで多くの人に支持されているのか？
その理由は、求人の量と質の安定感にあります。
タイミーは全国9万8千以上の事業者と提携しており、飲食・物流・販売・イベントなど幅広い職種が常に募集されています。
また、「職場評価」や「レビュー機能」により、応募前に現場の雰囲気を確認できる点が安心材料になっています。
支払い方法は原則即日払いですが、企業によっては翌月払いとなるケースもあり、柔軟な運用がなされています。
アプリの操作性やトラブル対応も年々改善されており、信頼性の高いスキマバイトアプリとして定着しています。
「働きたい」と思ったその瞬間に仕事が見つかり、「働いた直後に報酬が入る」
この即時性こそが、タイミー最大の魅力です。
サービス終了から学ぶ、これからの賢いスキマバイトの選び方
メルカリハロのサービス終了は、「便利さ」だけでは継続できない現実を示しています。
スキマバイト市場は競争が激しく、求人の多さ・信頼性・利便性のバランスが求められます。
これからスキマバイトを始める人は、次の3つを意識しましょう。
- 求人数と事業者数：地域で仕事を見つけやすいか？（現状はタイミーが圧倒的）
- 運営の信頼性：企業との提携数や運営年数が長いか？
- アプリの安心度：職場評価や支払い制度が明確か？
「メルカリハロ」は、2025年12月18日に幕を閉じますが、その挑戦はスキマバイトという新しい働き方の可能性を広げました。
これからは、自分の生活に合った働き方を見つけ、無理なく収入を得る時代です。
タイミーをはじめとするスキマバイトサービスを上手に活用して、あなたらしいペースで働く未来を手に入れましょう。
