線状降水帯の原因は温暖化?なぜ増えたと感じるのか・ゲリラ豪雨との違い、いつから注目されるようになった?

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最近は、線状降水帯による大雨のニュースを見かける事が増えた気がします。増えた原因は温暖化による影響なのでしょうか?
そもそも、私は線状降水帯とは何かについてしっかり理解しているのかも怪しいのですが、、、
そこで今回は、線状降水帯について、

  • 原因は温暖化なのか
  • なぜ増えたと感じるのか?
  • 線状降水帯とは何か
  • ゲリラ豪雨との違い
  • いつから注目されるようになったのか
  • 気をつけることや対策

について、まとめました。

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線状降水帯の原因は温暖化?なぜ増えたと感じるのか?

線状降水帯の発生原因は温暖化と関係があります。

但し、地球温暖化が線状降水帯を発生させているわけではありません。地球温暖化により線状降水帯の発生頻度が増えている、という関係です。

言い換えると、地球温暖化により海水の温度が上昇し、空気中に含まれる水蒸気が増えた事で、線状降水帯による大雨が頻繁に起こる結果に繋がっています。
昔から「地球温暖化になると大変」とは言われていましたが、まさか気温の上昇以外にも影響が出てくるとは思ってもいませんでした^^;

よって、線状降水帯のニュースが増えた事で、最近から線状降水帯が発生するようになった印象ですが、そうではありません。線状降水帯自体は、昔から存在していた現象です。

ただ、当時はその現象に対して明確に定義づけが出来ていなかったものの、今は名付けされた事で、私達は線状降水帯の存在を認識するようになったのです。
そして、地球温暖化の影響で線状降水帯の発生する頻度が多くなった事も重なり、世間の印象では、
「地球温暖化により、線状降水帯という概念が新たにうまれ、頻繁に起こっているように感じる
というのが実際の所でしょう。

線状降水帯とは何か?ゲリラ豪雨との違い

そもそも、線状降水帯とは何なのでしょうか?

わかりやすく言うと線状降水帯とは、

「海からの暖かく湿った空気の影響で、大量に雨を降らせる積乱雲が発生し、それが帯状に繋がって何時間も大雨を降らせる状態」

のことを言います。

明日をまもるナビ:「線状降水帯」発生のメカニズム

画像引用元:明日をまもるナビ:「線状降水帯」発生のメカニズム

本来、積乱雲は発生して消滅するまで、1時間程度です。
なので、1時間もすれば大雨は止むのですが、その大雨を降らせる積乱雲が、連なって発生し続ける事で、長時間の大雨になります。

気象庁では、

線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域を線状降水帯

と定義しています。(参考)気象庁:線状降水帯に関する各種情報 

長さ300kmとなると、かなり広範囲に大雨がふるので、注意しなければなりませんね^^;

なお、線状降水帯が話題になる少し前、よくニュースになった「ゲリラ豪雨」をご存知でしょうか?
ゲリラ豪雨は、大雨を降らせる1つの積乱雲が発生し、局地的に大雨を降らせる現象です。
線状降水帯は、その積乱雲が複数できている状況なので、ゲリラ豪雨をご存知なら、油断してはならない状況というのがお分かりになるかと思います^^;

線状降水帯はいつから注目されるようになった?

雨

線状降水帯は、いつ頃から注目されるようになったのでしょうか?
線状降水帯自体は、昔からあったものの、その存在が広く認知されるようになったのは、2014年(平成26年)8月の広島市での豪雨災害からです。
そして、2015年(平成28年)の関東・東北豪雨、2017年(平成29年)九州北部豪雨と続き、線状降水帯の存在が、注目されるようになったと言えます。

当時、台風でもないのに、家の中が豪雨の影響で泥水で溢れかえっている映像は衝撃的でした、、、。
なお、2014年以前も、恐らくは線状降水帯による豪雨があったと考えられますが、当時の気象情報だけで、線状降水帯が関係していたのかどうかを判断するのは難しいようです^^;

線状降水帯の時に気をつけることや対策

以前は、線状降水帯の発生を予測するのは難しく、発生情報の提供のみでしたが、今ではある程度予測する事が出来るようになりました。
予測は線状降水帯の発生が予想される半日前から行えて、2022年6月から予測の発表が行われるようになっています。

※豆知識ですが、線状降水帯の発生予測は、スーパーコンピュータ:富岳(ふがく)が活用されています。意外に身近な場面で使われているんですね!

では、線状降水帯の発生が予想された場合、どのようなことに気をつけたり、対策したら良いのでしょうか?
特別な対策はなく、日頃から言われている下記が重要です。

  • 避難場所の確認をする
  • 外出を控える。但し、水が溜まりやすい・集まりやすい場所であれば早めに避難する。
  • 川の近く、海の近くに近づかない
  • 自治体または気象庁のアナウンスをしっかり聞く

増水はあっという間の出来事なので、早め早めの行動が、御自身や家族の身の安全を守る事になります。危機意識を持って、対応しましょう!

まとめ

線状降水帯について、

  • 原因は温暖化なのか
  • なぜ増えたのか?
  • 線状降水帯とは何か
  • ゲリラ豪雨との違い
  • いつから注目されるようになったのか
  • 気をつけることや対策

について、まとめました。

線状降水帯は地球温暖化の影響で頻度が増えていますが、昔から存在していた現象です。ゲリラ豪雨は1つの積乱雲が引き起こすものですが、線状降水帯は複数の積乱雲が帯状に繋がっている為、降水量が多いです。
現在は、気象庁で線状降水帯の発生予測が出来るので、予報が発表された際は、十分注意しましょう!

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