子供を出産して、ある程度子育てが落ち着いてくると、「子供を施設に預けてそろそろ働こう、、」と考えるママさんは多い事でしょう。
実際に子育てを始めると予想以上に出費がかさみ、徐々に減っていく貯金残高に冷や汗、、、なんて経験をしたパパ・ママは少なくないと思います(^^;
日本の社会は、まだまだ子育て環境が整っているとは言えず、「働きたいけど預かってくれる施設がない、、、」という、いわゆる待機児童問題が解消されていません。
そんな状況の中、平成18年(2006年)に創設された「認定こども園」の存在が注目されています。しかし、制度自体の歴史が浅く、どんな内容なのかの理解がまだまだ低く、全体像がいまいち見えてきません。「認定こども園はデメリットが多い、問題も多い」なんて噂を聞く事もありますが、何故でしょうか?調べて見ました!
■保育園・幼稚園と認定こども園の違いは?
まず、始めに抑えておきたいのは、認定こども園が従来の保育園・幼稚園とどう違うのかという点です。
保育園は、園によって多少異なりますが、おおむね0歳から入園出来ます。年長組は、小学校入学前の子供まで預かってくれる園が多いです。
また、保育園には、認可保育園・認可外保育園があり、保育内容や保育料等が異なります。もちろん例外はありますが、認可保育園の方が保育内容が充実していたり、保育料が安かったりする傾向が見られます。なお、認可保育園の場合、親の事情(出産・失業・転職など)により、退園せざるを得ない場合もあり得ます。
幼稚園は、一般的に3歳頃から小学校入学前の子供を対象として入園できます。義務教育ではありませんが、学校教育法に基づいた園の為、幼稚園教諭の資格を持った職員が居ます。感覚的には、義務教育のはじまり(準備段階)になります。
認定こども園は、保育園・幼稚園双方の役割を兼ねた園となります。その為、0歳から小学校入学前の子供が同じ施設内で、小学校入学前まで過ごす事が出来ます。仮に、子供を0歳で入園させた場合、親の事情(出産・失業・転職など)に関わりなく、小学校入学前まで、認定こども園に通わせる事ができます。
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■認定こども園のデメリット(問題点)・メリットについて
上記の内容だけを見ると、認定こども園は、保育園・幼稚園のいいとこどりの制度で、預けるパパ・ママにとって、メリットばかりの印象があります。しかし、デメリット(問題点)がないと誤解されないようにして下さい(^^;
認定こども園の制度がはじまり数年経過していますが、認定こども園の数はまだまだ少なく、
希望したら簡単に入れるわけではありません。
また、認定こども園の保育料は格安というわけではなく、園によって異なりますが、周辺保育園・幼稚園の相場より割高な場合もあるようです。
パパ・ママの負担が大きい事(保育料が高い)が、認定こども園の最大のデメリット(問題点)と言えるでしょう。設備・保育内容に費用をかけるということは、その分保育料に反映されるという側面があるので、仕方のない事だとは思いますが、、、
認定こども園の数が少しずつしか増えていかない背景には、園側が保育園として運営・幼稚園として運営する事が、業務内容的にも費用的にも難しい所があるという事情がありそうです(^^;
■まとめ
以上のように、認定こども園の制度は、内容としては待機児童を抱えるパパ・ママをサポートする制度になり得る可能性を秘めていると思いますが、今まで以上に、認定こども園のデメリット(問題点)を改善する施策が必要だと思います。特に、国・各自治体の費用面でのサポート拡充が必要ではないでしょうか(^^;