サラダなどに使ったアボカドは、カット後に余ることがありますね。あまり日持ちしないイメージのアボガドは、冷蔵庫や冷凍庫で保管することは可能なのでしょうか?調べてみました^^
アボカドは切った後どれぐら日持ちする?傷んでいるどうかの確認方法
アボカドを切った後、日持ちする日数は冷蔵庫保管で、約2日が目安です。もし2日を超えて保管する場合は、冷凍保存が良いでしょう。
なお、冷蔵庫で保管する場合でも、手元に届くまでの保管状態がわからないので、傷んでいないかはしっかり確認するようにしましょう。
アボカドが傷んでいるかを確認するポイント
アボカドが単に酸化しているのではなく、実際に傷んでいる場合は、注意が必要です。
傷んでいないアボカドは、一部が変色していても、残りの部分は通常の黄緑色を維持しています。
一方で、傷みの兆候があるアボカドは、全体に暗い色合いを帯び、不快な匂いがするようになります。果肉が過度に柔らかく、液体が漏れている状態は、腐敗が進んでいる可能性が高いため、食べるのは避けましょう。
アボカドの傷みは、茎の近くから始まることが多く、もしアボガドを半分に切った際、茎の周りに白いカビが生えている場合は、食べるには適しません。
なお、黒い点が見られた場合、食べても大丈夫ですが、過熟していて食感が良くない可能性があり、風味も落ちていることがあるので、お気をつけください。
アボカドは黒くなる?
アボカドはその鮮明な色彩で知られていますが、黒く変色しやすい特性を持っています。変色のメカニズムを理解することで、どうやってそれを防ぐかの方法が見えてくるかもしれません。
アボカドが変色する主な理由は、「ポリフェノールオキシダーゼ」と呼ばれる酵素が関与しています。
この酵素が空気中の酸素と反応することで酸化し、メラニンという色素が生成され、アボカドが茶色や黒色に変わってしまいます。酵素が外気に触れるのを防ぐことが、アボガドが黒くなるのを抑えるカギになります。
アボガドの変色を防止する方法
- 空気に触れるのを避ける
保存時にアボカドが空気に触れるのを防ぐためには、しっかりとラップで包むことが有効です。これにより、アボカドが空気と直接触れるのを避けられます。
- 種をそのままにする
アボカドを半分に切って保存する場合、種を取り出さずにそのままにしておくと良いでしょう。
種がある部分は空気に触れにくく、長く新鮮な状態を保つことができます。アボカドを半分に切ったときは、種が無い方をまず食べ、残った種付きの部分を保存します。
この時、果肉が空気に触れないように、ラップでしっかり包むことが重要です。
アボカドは黒く変色しても食べることはできる?
アボカドの色が黒く変色してしまっても、食べることはできるのでしょうか?
変色したアボカドを食べても、基本的には健康上の問題はありません。この変色は主に酸素との反応によるもので、黒い部分はメラニン色素が原因です。
そのため、変色していても健康に影響はなく、安全に食べることができます。
但し、アボカドがメラニン色素により黒くなっている場合、味に大きな変化はありませんが、黒い斑点や筋が見られることがあります。
これらの部分は種への栄養供給組織で、酸素に触れやすく変色しやすい性質を持っています。
食べても健康に害はありませんが、硬さや筋っぽさが増して食感が落ち、風味が損なわれます。そのため、味わいを重視する場合は、これらの部分を取り除くことが良いでしょう。
保管時のアボカドの変色を防ぐには?
アボカドの鮮やかな黄緑色をできるだけ長く保つ方法はいくつかあります。これらの方法はご家庭で簡単に試すことができます。
お酢の利用
お酢に含まれる酢酸は酸化を抑える効果があり、アボカドの色を維持するのに役立ちます。
ただし、酢の香りが移るため、匂い移りしても問題ない使い方をする場合に、試すようにしましょう。
レモンの使用
ビタミンCが豊富なレモンも、アボカドの酸化防止に有効です。市販のレモン果汁や新鮮に搾ったレモンのどちらも効果的です。
しかし、酢と同様にレモンの酸味や香りが移りますので、これらが問題にならないレシピで使用することが適切です。
オリーブオイルの利用
一般的に家庭で使用されるオリーブオイルも、酸化を防ぐのに役立ちます。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸が、アボカドの切り口に塗ることで変色を防ぎます。特にアボカドを使ったサラダなどにオリーブオイルを加えると、鮮やかな色を保つことができます。
玉ねぎの活用
玉ねぎには変色防止効果がある硫黄成分が含まれており、アボカドの変色予防に役立ちます。
アボカドと一緒にカットした玉ねぎを密閉容器に入れて冷蔵保存すると良いでしょう。玉ねぎは調理後の残り部分でも使用できます。酢やレモン汁と比べて味や香りの影響は少なめなのも良いですね。
電子レンジで加熱する
アボカドを半分に切り、そのまま15秒程度、電子レンジで加熱すると、変色を招くアボガド内の酵素が破壊されます。
電子レンジを使うことにより、追加の材料や調味料を用意する必要がなく、味や香りの変化も気にする必要がないのでオススメです^^
アボカドを冷凍保存すると変色が防げる?
アボカドの変色を避けるために、冷凍保存は非常に有効な手段です。アボガドの状態に合わせた冷凍保存の方法を紹介します。
アボガドを丸ごと冷凍する場合
皮がついた状態のアボカドは、そのまま冷凍することができます。一つ一つをラップで包み、その後、ジップロックなどの密封保存の袋に入れて冷凍庫に保管します。
アボカドを切った後に冷凍保存する場合
切り分けたアボカドは、使いやすいサイズに小分けした後、空気が触れないようにラップで丁寧に包みます。その上で、密封できる袋に入れて冷凍することがお勧めです。この時、酢やレモン汁を使っておくと、色の変化をより防ぐことができます。
冷凍保存したアボガドを解凍する場合
冷凍アボカドを解凍する際は、室温または冷蔵庫の野菜室で自然解凍するのがオススメです。
冷凍したアボカドは解凍すると柔らかくなる傾向があるので、完全に解凍する前の半解凍状態でカットするなどの調理がしやすくなります。
アボガドを冷凍保存できる期間
冷凍保存したアボカドは、おおよそ1ヶ月程度は持ちますが、長期保存すると徐々に風味が落ちていきます。そのため、なるべく早めに使用するようにしましょう。
あくまで、余ったアボガドを無駄なく使い切るために保存するイメージですね^^
美味しいアボカドの見つけ方
スーパーで売られている、美味しいアボカドを見分けるにはいくつかのポイントがあります。
- 皮の変色と硬さ
アボカドは熟成すると緑色の皮が徐々に黒く変わります。黒くて硬さが残るものが適しています。
- へたの状態をチェック
アボカドはへたから熟し始めます。へたが緩んでいるか、周囲に隙間ができているものは熟しすぎている可能性があるので避けましょう。
未熟なアボガドを購入してしまったときは?
袋に入ったアボカドを購入すると、中には未熟なものが混じっていることがあります。
数日後に食べる予定であれば、室温で置いておくと3~5日で熟するので、しばらく保管しておきましょう。
なお。早めに食べたい場合は、りんごと一緒に保存するのがおすすめです。りんごから放出されるエチレンガスがアボカドが熟するのを早め、柔らかくします^^
まとめ
アボカドは、多くの方に愛されていますが、保存方法については意外と知られていないことも多いですね。特に、一度切った後のアボカドの適切な取り扱いは、無駄なく美味しく食べるための重要なポイントです^^
アボカドの魅力は、栄養価の高さだけでなく、上手に保存し、最適なタイミングで味わうことにもあります。アボカドを活用した健康的で美味しい食生活を楽しんでください^^