カレーの隠し味に味噌を入れると、深みと味わいを与えますが、ただ単に入れるだけではなく、その「量」と「タイミング」も重要なポイントとなります。
今回は、カレーに味噌を加える際の最適なタイミングや、味のバランスを崩さずに深いコクを出すための量についてまとめました。家庭で簡単に試せる方法なので、オススメです^^
カレーの隠し味には味噌が合う?
味噌は、昔から親しまれていて、カレーに深みと味わいを加えることが可能です。特に、カレーの風味を引き立てるのに適した味噌は、赤味噌とされています。
赤味噌は、主に東海地方で親しまれています。親しまれている理由は、大豆のみを用い、3年程度の長期にわたり熟成させた結果、濃厚な旨みを宿しているからです。
この赤味噌をカレーに少し加えるだけで、通常のカレーよりも一層の味の深みを楽しむことができます。
赤味噌は、色の濃さによって赤と認識されることが多く、対照的に白味噌はその薄い色から白とされています。特に、大豆だけを使い長時間かけて熟成させた東海地方の赤味噌は、豆味噌とも称されます。
カレーの隠し味に入れる味噌の量はどのくらい?
カレーに加える味噌は、その塩味が強い性質を持っているため、入れる量には注意が必要です。
特に赤味噌は塩分含有量が約10%と高めで、これを過剰に使用すると、カレーの塩分が過多となり、味が濃すぎる結果になる恐れがあります。
そのため、健康への配慮も踏まえ、使用量を調整するようにしましょう。
カレールーでカレーを作った場合、ルー1箱に対して赤味噌を大体10グラム加えることが一般的な目安とされています。
この際、味噌は小さじ1杯で約6グラム、大さじ1杯で約18グラムと量られるため、小さじ1杯を基点にして徐々に加えていくと良いでしょう。
一方、カレー粉から調理する際は、他の材料や調味料とのバランスを考慮して、使用量を決める必要があります。
一人分のカレーに対して、味噌は小さじ1/3程度を始点に、味を見ながら加減すると良いでしょう。
カレーの隠し味に味噌を加えるタイミング
カレーに味噌を加えるタイミングについては、いくつかパターンがあります。実際に試してみて、ご自身の好みの味になるタイミングを探すのも良いでしょう。
それぞれみていきます。
玉ねぎを炒める際に味噌を加える
カレーを作る際には通常、玉ねぎを炒めるステップが含まれます。
この時点で味噌を加え、玉ねぎと一緒に炒め合わせるパターンです。なお、赤味噌を使用する場合には、その焦げやすさを考慮して、炒める過程で火加減を調節することが重要です。
煮込みの段階で加える
材料を炒めた後、水を加えて煮込む工程において味噌を投入する手法も失敗が少ないとされています。
この方法ならば、味噌が直接高温に触れることがなく、焦げるリスクを回避できる上、カレールーを加える前に味噌を入れるため、カレーの適度なとろみを守ることができます。
最後の仕上げとして味噌を加える
カレールーやカレー粉を加えた後に、仕上げとして味噌を入れるパターンです。
味噌独自の風味が際立ちやすくなりますが、味噌がルーのとろみを弱める作用を持つため、結果としてカレーが薄くなる場合があります。
この問題に対処するには、カレーが十分にとろみを持たない場合、水溶き小麦粉を少し加えることで、とろみを調節することができます。
まとめ
カレーを作る際、その隠し味として味噌を加えることで、ただのカレーが一段と深みと味わい豊かな料理へと変身します。
特に、カレーの風味を一層引き立てるのは、豊かな味わいを持つ赤味噌です。赤味噌をカレーに加える際の目安としては、約10グラムですが、味噌を加えるタイミングは、いくつかのパターンがあります。いくつか試してみて自身にあったタイミングを探すと良いでしょう。
カレーに味噌を入れるという一手間を加えることで、料理の味わいに深みをもたらし、食卓を豊かに彩ることができます。味噌を隠し味に使ったカレー作りにチャレンジしてみてください^^