「自分は投稿しないから大丈夫」と思って、なんとなくエックス(旧ツイッター)を見ている方は多いのではないでしょうか?
いわゆる「見るだけ」「ROM専」と呼ばれる利用方法です。
しかし実際には、投稿を一切していなくてもリスクが存在します。
知らないうちにあなたの情報が収集されていたり、精神的に負担を受けていたりする可能性があるのです。
この記事では、エックスを閲覧するだけの利用者でも気をつけたい5つの意外な落とし穴を分かりやすく紹介します。
さらに、安全に利用するための具体的な対策もまとめました。
記事を読み終える頃には、あなたが日常的に抱えている見えないリスクを理解し、安心してSNSを楽しむための一歩を踏み出せるはずです。
X(旧Twitter)を見るだけ利用に潜む「意外な危険」とは?
「見るだけ利用」とは、自分から投稿はせずに他人の発言やニュースをチェックするだけの使い方を指します。
一見安全そうですが、実はそうではありません。
アカウントを持っている以上、閲覧行動がデータとして蓄積されますし、場合によっては他人からあなたの存在が推測されることもあります。
SNSは便利で楽しい反面、油断をすると危険な側面を持っていることを意識しておく必要があります。
【落とし穴1】知らぬ間に追跡されている「閲覧履歴」
エックスを利用していると、どの投稿を長く見たか、どんなアカウントをよく訪れているかといった行動がシステム側に記録されます。
こうした閲覧履歴は、広告やおすすめアルゴリズムに使われることがあります。
表面的には自分に合った情報が表示されるので便利に思えますが、その裏では「どんなものに興味を持っているか」が常に分析されているということです。
プライバシーの観点から考えると、見るだけでも決して無関係ではありません。
【落とし穴2】「位置情報」からバレるあなたの居場所
「自分は投稿しないから安心」と思っていても、過去に公開した投稿や写真に含まれる場合があります。
GPSの情報が残ったままの写真を一度でも投稿した経験があると、閲覧者がそこから居住地や行動範囲を推測できてしまうのです。
また、スマートフォンの設定によっては、意図せず位置情報が共有されていることもあるため要注意です。
安全のためには位置情報サービスをオフにしておくことが欠かせません。
【落とし穴3】メンタルを蝕む「ネガティブ情報」と「情報疲労」
エックスでは日々、膨大な量のニュースや意見が流れています。
見るだけのつもりでも、知らず知らずのうちに不安をあおる情報や、他人の華やかな日常ばかりを目にすることがあります。
そうした体験は「自分との比較による劣等感」や「情報に押し流される疲労感」を引き起こします。
これがいわゆるSNS疲れです。
何気なく時間を潰していたはずが、気分が重くなってしまうという経験は誰にでも起こり得ます。
【落とし穴4】なりすましや乗っ取りの「標的」になるリスク
アカウントを持っている以上、投稿していなくても狙われる可能性はあります。
特に長年使っている古いアカウントや、フォロワー数が一定数あるアカウントは要注意です。
サイバー攻撃者は乗っ取ったアカウントを利用して詐欺や宣伝を行うことがあり、被害者本人だけでなく周囲のフォロワーにも迷惑をかけることになります。
パスワードの使い回しや二段階認証をしていない状態は大きなリスク要因です。
【落とし穴5】誤ってタップするだけで危険な「悪意あるURL」
タイムラインには無数のリンクが流れてきます。
中には見た目は普通でも、クリックした瞬間に個人情報を抜き取ったり、ウィルス感染を引き起こす悪意あるサイトへ誘導されたりするものがあります。
自分は見るだけだから関係ないと思っていても、つい興味本位でリンクをタップしてしまうと被害に遭う可能性があるのです。
知らない人からのメッセージや不審なリンクは絶対に開かないことが重要です。
「見るだけ」利用者がいますぐ見直すべき安全対策3選
・二段階認証を設定する
最も効果的な防御策は二段階認証です。パスワードだけでなく追加の認証コードを使うことで、仮にパスワードが流出しても不正ログインを防げます。
・プライバシー設定を見直す
アカウントを非公開にしたり、見知らぬ人からのメッセージを制限したりする設定を行うことで、不要なトラブルに巻き込まれる可能性を減らせます。
・怪しいリンクは開かない
どれだけ巧妙に作られていても、怪しいリンクを踏まない限り被害は広がりません。
直感的に不安を覚えるリンクは無視する習慣をつけることが大切です。
まとめ
エックスは世界中の情報が集まる便利なツールですが、「見るだけ」利用でも安全とは言えません。
閲覧履歴の追跡、過去の投稿に含まれる位置情報の漏洩、心の健康への影響、アカウントの乗っ取り、危険なリンクなど、落とし穴は意外に多いのです。
ただし、必要以上に恐れる必要はありません。
今回紹介した安全対策を取り入れることで、多くのリスクは避けられます。
二段階認証の設定やプライバシーの見直しなど、できることから一つずつ取り組んでみてください。
正しい知識と習慣を持てば、エックスを安心して利用し、情報収集や交流を楽しむことができます。